DUO3.0例文解説メモ #052
DUO3.0例文の52本目です。
この例文で出てくるbring aboutというのは句動詞です。丸暗記ではなく個々の単語のコアをしっかりと把握してイメージ化するのが攻略のポイントです。
句動詞についてはこちらで記事にしているので気になる方はどうぞ。
breakthrough
「大発見」「飛躍的な進展」等の意味を持つ名詞。語源は、break(壊す)+through(通過)→「壊して通過する」ということ。ここから「これまでの壁や障害を壊して通過する」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
日本語でもブレークスルーという単語を使うことがあり、自分は青色発光ダイオード関連の資料(少し専門的な内容になるが)でブレークスルーという表現を見た記憶がある。
bring about
「(変化を)もたらす」「(変化を)引き起こす」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、bring(持ってくる)+about(周辺)→「周辺に何かを持ってくる」ということ。周辺に持ってきたものは徐々に内部へ浸透していって変化をもたらすトリガとなることから、冒頭の意味につながっている。
少し分かりにくいと思うので、この例文に沿って考えると次のようになる。medical breakthroughs(医学の飛躍的発展)がgreat benefits(多大な恩恵)というものを私たちの周辺に持って来た。でも、great benefits(多大な恩恵)にするためには、色々な過程(各種実験や商品化等)を踏んで徐々に進める必要があることからbring about(周辺に持ってきた)という形で表しているということ。
なお、この例文ではhave brought aboutで現在完了形となっており「多大な恩恵をもたらしたということを持っている」→「もたらしてきている」ということ。また、bringはcomeと同じく目的地に向かうというイメージだが、それに物や人の移動が伴うのがポイントとなる。この辺りについては、大西先生の本に詳しく説明されているので一読をお勧めする。
benefit
「恩恵」「手当」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、bene(良い)+fit(する)→「良いことをする」ということ。ここから、①良いことからもたらされるもの→「恩恵」、②困っている人にお金を渡す→「手当」といった具合に冒頭の意味につながっている。
ちなみに、ポルトガル語でbemは良いという意味を持っているので、ヨーロッパ系の言語の知識を持っている人は比較的語源から連想しやすいと思う。
humanity
「人類」「思いやり」「人間性」等の意味を持つ名詞。語源は、human(人間)+ity(抽象名詞語尾)→「人間であること」というざっくりとしたイメージになる。
ここから、人間という状態→「人類」、人間が持つ性質→「思いやり」「人間性」といった感じで冒頭の意味につなげることができるが、スピーキングやリスニング時にこのようなイメージ化ができるかというと少し疑問がある。そのため、とりあえず例文暗唱を通じて同単語の使い方を覚えておくのがよいと思う。
as a whole
「全体として」という意味の表現。分解して考えれば、as(イコール)+a whole(全体)→「全体とイコール」となり、冒頭の意味につながっている。この例文では、humanity as a wholeなので、humanity = a wholeとなり、人類全体ということ。
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