DUO3.0例文解説メモ #198
DUO3.0例文の198本目です。
occur(起きる)ですが、currency(通貨)でお馴染みの語根cur(走る)を持っています。流れているというニュアンスから自然発生といったニュアンスが語源から感じ取れます。
it occurs to A that…
「…がA(人)に浮かぶ」という意味の表現。この表現で使われている動詞occurは「発生する」「起こる」等の意味を持っており、語源は、oc(向かって)+cur(走る)→「その方向に向かって走る」ということ。ここから「何かが発生する」といったニュアンスとなり前述の意味につながっている。
なお、語根cur(走る)を持つ単語にはcurrent(流れ)、currency(通貨)等があり「流れているもの」という感覚が伝わってくる。そこから、「何かが(自然発生的に)起こる」「考えが浮かぶ」という意味合いもoccurにはある。
例文では、it occurs to A that…という形で使われており、前から直訳すれば「それが私のところに向かって流れてきた、それというのはね(以下that節の内容)」ということ。この状況を頭の中でイメージすれば「何か頭の中に流れ込んで来て思い浮かぶ」という意味が取れ、冒頭の訳につながるのが直感的に理解できると思う。
なおlongmanには、occurは少しフォーマルな単語となり、「起きる」という意味においてはhappenを日常的に使うことが多いとの説明がされている。
hold back
「秘密にする」「(感情を)抑える」「食い止める」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、hold(体を使ってがっちり保つ)+back(後ろに)→「何かをがっちり後ろに保つ」となり冒頭の意味につながっている。この例文では「秘密にする」という意味で使われている。
look A in the eye
「A(人)と目を合わせる」「しっかりA(人)の目を見る」「A(人)を直視する」等の意味を持つ表現。longmanにもこの形で掲載されており、相手と話しているときに「恐れてない」「嘘を言ってない」ということを示すためとの説明がある。
なお、lookはlook at…(…を見る)といった具合に前置詞を伴って主に自動詞として使われることが多いが、look A in the eyeのlookは他動詞となる。この例文で、wouldn’t look at my eyesとすれば、単純に「私の目を見なかった」という意味になり、嘘をついているというようなニュアンスはなくなる気がする。
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