DUO3.0例文解説メモ #291
DUO3.0例文の291本目です。
evenのコアは「平ら」ということです。
even
「~さえ」「~ですら」等の意味を持つ副詞(他品詞の意味もある)。基本イメージは「均一な」「引き分けの」「平ら」といった形容詞の意味から分かるように「平ら」ということ。詳細はここで既に説明済みなので、忘れてしまった方は読み返して頂ければと思う。
なお、この例文の場合は「サラリーマンなら金銭的な苦難に直面しないだろう」という予測に反して「実際はそうではない」というGAPを「驚き」でeven(平ら)にしているということ。そのため、訳として「サラリーマンでさえ」という驚きを含んだ表現となっており、下図のようなイメージになると思う。
white-collar worker
「事務職の仕事をしている人」「サラリーマン」等の意味を持つ表現。collarは前の例文で出てきたように「襟」という意味なので、直訳すれば「白い襟の服を着ているサラリーマン」となる。一般的にはオフィスで働く事務員だったりサラリーマンを指すことが多いため、冒頭の意味につながっている。
なお、white-collar workerに対して、blue-collar workerというのもあり、こちらは工場や現場で働く肉体労働者を指す(作業服に青色のものが多いのが理由だと思う)。また、white-collar(ホワイトカラーの)は複合形容詞となっている。
confront
「立ち向かう」「直面する」等の意味を持つ動詞。語源は、com(一緒に)+front(額)→「共に額を向ける」ということ。ここから「額を合わせている」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
類似表現として前の例文でbe faced with…(…に直面する)が出てきたが、こちらは単に目の前にそういう状況があるというのに対して、confrontの方は直面した問題を解決しなければというようなアグレッシブ感があるらしい。この辺りは、「顔を向ける」「額を合わせる」の違いと考えれば理解しやすいと思う(額を合わせる方がアグレッシブ感や逼迫感がある)。問題に直面しているけど何もしないということであれば、I’m facing a difficulty without confronting itというような感じで言えると思う。
hardship
「困難」「苦難」等の意味を持つ名詞。語源は、hard(厳しい)+ship(形作る)→「厳しい状態を形作る」ということ。ここから、主に金銭面や生活環境面での困難、苦難といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。なお、この例文の場合は金銭面による苦難だと考えられる。
接尾辞-shipについて
shipというと「船」という意味が思い浮かぶと思うが、shape(成形する)と同じ語源となっており、成形されて「形作られたもの」というのがもともとの意味。そのため、接尾辞shipは「形作るもの」という意味になる。具体例を挙げれば、friendship(友達を形作るもの)→「友情関係」、relationship(関係を形作るもの)→「結びつき」「関連性」といった感じとなる。
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