DUO3.0例文解説メモ #394
DUO3.0例文の394本目です。
concernについて深堀してみました。
全体
この例文は、They are primarily concerned with exploiting us, but they are not concerned with enhancing our living standards.の赤字部分が省略された構造となっている。逆に言えば、赤字部分は重複する内容となるので明示する必要はないということ。
primarily
「主に」「第一に」等の意味を持つ副詞。語源は、語根prim(第一の)を持っており「一番最初に来る」というニュアンスから冒頭の意味につながっている。
be concerned with…
「…に関心がある」「…を重視している」「…に関係している」等の意味を持つ表現。この表現で使われているconcernedは動詞concern(関係する)の過去分詞が形容詞化したもので、語源は、con(一緒に)+cern(ふるいをかける)→「一緒に混ぜてふるいをかける」というイメージを持つ単語となる。
なお、concernについてはbe concerned about…(…について心配する)のところで説明をしているのでリンク先の内容を度読み返して頂きたい。参考までにそちらに掲載したマインドマップ風の図を再掲しておくのでコアイメージと意味の広がりも併せて確認しておくとよいと思う。
本題に戻り、be concerned with…という形で「…と一緒にふるいにかけられる」といった意味合いとなる。そして、ふるいにかけるということは「関心がある」「お互いに関係し合っている」ということになるので意訳すれば冒頭の意味につながっていく。
また、この例文のようにbe more/less/too concerned with…の赤字部分で「どの程度関係しているか」というのを明示することもできる。この例文では、primarily(第一に)で修飾しており「第一に…に関係がある」→「…に最も関心がある」ということ。
exploit
「私的目的に利用する」「搾取する」「何かを効率的に利用する」「(資源などを)開発する」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、ex(外に)+ploit(折る)→「畳んであるモノを外に折って広げる」イメージとなる。
ここから、①眠っているものを外に折って広げる→「効率的に活用する」「(資源などを)開発する」、②上述した①の意味に「自分のために」「不正に」といったフレーバーが加わって→「私的目的に利用する」「搾取する」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、この例文では②の意味で使われており、exploiting usで、私たちの中にあるもの(資産・財産等)を広げて私的な利益を得るといったイメージとなり「搾取する」という意訳となっている。
なお、動詞のexploitには上述②のようなネガティブなイメージがあるが、名詞にはそのイメージがなく「功績」「偉業」等の意味を持っている。
enhance
「高める」「強化する」等の意味を持つ動詞。語源は、en(~の中へ)+al(大きくなること)→「大きくなることの中に入れる」というイメージから冒頭の意味につながる。
ただ、語根al(大きくなること)からスペルがかなり変わってしまっているので、単語そのものとして覚えてしまった方がよいと思う。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません