DUO3.0例文解説メモ #346
DUO3.0例文の346本目です。
itは漠然とその場の状況を受ける代名詞です。定訳を覚えるよりも常に何を受けているのかを意識しながら例文暗唱するとよいと思います。
let A down
「A(人)を落ち込ませる」「A(人)をがっかりさせる」等の意味を持つ句動詞。分解して考えると、let(許す)+A(人)+down(下に)→「A(人)が下に行くのを許す」ということ。ここから、A(人)の気持ちや希望が下に行くのを許すといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、下図のように対象を「人」ではなく「モノ」「人やモノの価値」にすると訳が全く異なってくるので「下に行くのを許す」というイメージから文脈に合わせて臨機応変に意味をイメージするのが重要だと思う。
なお、letは使役動詞の一つで「同意する(許す)」というコアの意味を持つ単語となる。基本単語のコアイメージについては大西先生の本やすずきひろし先生の本を参照するとよいと思う。
have faith in…
「…を信じる」「…を信頼する」等の意味を持つ表現。この表現で使われている名詞faithは「信頼」「信用」「信仰」「宗教」等の意味を持っており、語源は、語根fai(信頼する)を持っており「信じる心」ということ。ここから前述の意味につながっている。
なお、この例文では、I have great faith in youという形で使われており、直訳すれば「あなたの中に絶大な信じる心を私は持っている」となり、意訳すれば「絶大な信頼を抱いている」となる。
make it
「上手くやる」という意味の表現。大西先生の本に詳しく書いてあるが、itは「会話の中に出てきたもの」「その場の漠然とした状況」等を指すことができる単語となる。make itで「上手くやる」という定訳を覚えてしまっても良いが、常にitが指し示すものを文脈から理解して臨機応変に対応する感覚を養っておく方が応用が利いてよいと思う。
その感覚でこの例文を見てみると、You won’t let me down. I have great faith in you.という内容から、この話者はYouに対してに何らかの成功を期待してる状況が想像できると思う。そのため、You can make itのitはその成功している状況を指しており、You can make it(あなたは成功している状況を作ることができますよ)ということになる。こういった状況を指すitはDUOでもいくつか出てきているので何を指すのかを意識しながら読む癖をつけると感覚が次第に養われていくと思う。
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