DUO3.0例文解説メモ #105
DUO3.0例文の105本目です。
日本語でもスレッドという単語はよく使います。色んな意味を持ちますがコアは「一本の長い線」ということ。コアを理解すると派生した個々の意味もスッキリします。
substitute A for B
「Bの代わりにAを使う」という意味の表現。この表現で使われている動詞substituteは「代わりに使う」「代わりになる」といった意味を持ち、語源は、sub(下に)+stitut(立つ)→「下に立っている」ということ。ここから「今、上に立っているものがなくなったらその下にあるものが代理になる」といったニュアンスとなり、前述の意味につながっている。
接頭辞 sub(下に)については、日本語でもサブ(副)リーダーという形で使われている。リーダーが不在の時はサブリーダーが代理をするというのはごく自然な流れなので、それと同じ感覚で捉えると理解しやすいと思う。
そのため<substitute A for B>という形で「Bの代理としてAを使う」といった意味合いとなり、意訳すれば冒頭の訳となる。なお、この場合の前置詞forは「交換」の意味となる。また、substitute自体が「代わりに使う」という意味を持っているので前置詞for(交換)と相性が良いというのも感覚的に理解できると思う。
transparent
「透明な」「明快な」等の意味を持つ形容詞。語源は、trans(越えて)+par(前に来る)→「越えて前に来る」ということ。ここから、①何かが越えて見える→「透明な」、②本質が越えて見える→「明快な」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、語根par(前に来る)を持つ身近な単語としてはappear(見える)があり、ap(~の方へ)+pear(前に来る)→「視界の前に来る」といったニュアンスから前述の意味につながっている。
needle
「針」「注射針」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。pins and needles in my footで「足がしびれる」といった意味にもなる(しびれている時のチクチク感から分かると思う)。また、I’m on pins and needles(ピンと針の上にいる)とすれば、期待や不安でそわそわしているという意味になる。
子供が約束をするときに「指切りげんまん、嘘ついたら、針千本飲ます」という表現があるが、英語にも似た表現があり、Cross my heart and hope to die. Stick a needle in my eye(自分の命(heart)に誓って約束する。もし嘘ならば死を望み、目に針を刺します)というものがある。同じようにneedle(針)が使われているのはちょっと面白いなぁと思った。
thread
「糸」「(話・議論等の)筋」「掲示板のスレッド」等の意味を持つ名詞。コアは「一本の長い線」ということ。ここから、話の筋道や脈略と、インターネット掲示板上でのスレッド(ある議題に対する一連の書き込み)、パソコン処理でマルチスレッド(1つの線(作業)を複数個実施する=並列に進める)という形でも使われている。
また、工業系ではネジ山をthread、ネジ切り加工をthread cuttingという。ネジ山をよく見てみると1つの線がクルクルまわっているのが分かると思う。なお、threadには動詞の意味もあり、thread a needleで写真のように針に糸を通すという意味。thread the needleにすると、比喩的に困難なことを成し遂げるという意味も持つようになる。
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