DUO3.0例文解説メモ #269
DUO3.0例文の269本目です。
uniqueという単語ですが、日本語では「面白い」という意味合いで「ユニークな人」「ユニークな考え」という使い方をしますが、英語には面白いという意味はないので要注意です。
firm
「比較的小さな会社」という意味の名詞。形容詞として「固い」「しっかりとした」という意味も持っており、語源は「安定したもの」ということ。そこから「サインで裏付ける」→「サインそのもの」→「誰かのサインの下で行っているビジネス」→「ビジネスそのもの」→「会社」といった具合に冒頭の意味につながっている単語となる。
なお、会社と言えばcompanyやcooperationなどがあるが、このサイトにネイティブ視点で違いがまとめられているので気になる方は読んでみるとよいと思う。
attribute A to B
「AをBのせいにする」「AはBの結果であると考える」「AはBによるものと考える」等の意味を持つ表現。この表現で使われている動詞attributeの語源は、at(~の方へ)+tribute(割り当てる)→「~方へ割り当てる」ということ。
そのため、attribute A to Bという形で「AをBに割り当てる」というのが基本的な解釈となる。後は文脈に応じて、上述した「AをBのせいにする」「AはBの結果であると考える」「AはBによるものと考える」等の意味になる。
なお、この例文では受動態で使われているので、A is attributed to Bという形になり「AはBに割り当てられている」ということ。ここで、Aは「その会社の強さ」、Bは「未来志向の戦略」となるので「その会社の強さは未来志向の戦略に割り当てられている」→「その会社の強さは未来志向の戦略によるものと考えられている」ということになる。頭の中でA→Bという矢印を思い浮かべ、AがBに帰属しているといったイメージを描けると意味もすんなり入ってくるようになると思う。
語根tribute(割り当てる)について
DUOの例文には、attribute以外にも語根tribute(割り当てる)を持つ単語としてcontribute(貢献する)とdistribute(分配する)が出てくる。さらに語根tributeの語源に関係があるtribe(部族)も出てくる。これらの関係をマインドマップ風にまとめると下図のような感じとなる。
まず、語根tribute(割り当てる)は、当時ローマを統治していた3部族(tribe)に貢物・贈り物を割り当てたということからスタートしている(tributeという単語には貢物という意味がある)。そして、語根tribute(割り当てる)を中心に前述した三つの単語に派生するという流れとなる。
unique
「ただ一つだけの」「特別の」「特有の」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、接頭辞uni(一つ)を持っており「一つだけ」「特別感」といったニュアンスが生じて冒頭の意味につながっている。日本語では「面白い」という意味合いで「ユニークな人」「ユニークな考え」ということがあるが、英語には面白いという意味はないので要注意。
future-oriented
「未来志向の」という意味の形容詞。動詞orientは「方向を合わせる」という意味を持っていることを踏まえて分解して考えると、future(未来)+oriented(方向を合わせられた)→「未来に方向付けされた」となり冒頭の意味につながっている。なお、同単語は複合形容詞の一種となる(複合形容詞についてはこちらで説明しているので忘れてしまった方は読み返して頂ければと思う)。
orientについて
DUOの例文内では動詞orientは出てこないのでここで説明しておく。同単語は動詞として「方向を合わせる」「東向きにする」、名詞として「東洋」「アジア諸国」等の意味を持っており、語源は、ラテン語のoriens(日が昇る方角)に由来している。
そして、ここから「東」「正しい方向(太陽が昇る方向なので)」等の意味に派生して最終的に上述した意味につながっている。マインドマップ風にイメージを描くと下図のような感じになる。
日本でもオリエント急行殺人事件、オリエンテーション(最初の説明会)等の使い方をするが、前者はパリからトルコに移動する列車(東に向けて)、後者は「方向付けするための会議」ということ。orientのイメージが分かれば自然と理解できる意味だと思う。
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