DUO3.0例文解説メモ #383
DUO3.0例文の383本目です。
spendはexpendのex部分が省略された形となります。
spend A doing…
「…してAを過ごす」「Aを…して費やす」等の意味を持つ表現。spendの語源は、ex(外に)+pend(吊るす)→「吊るして外に出す」ということ。ここから、天秤で吊るしたものの重さを量ってそれに見合う対価を外に出す(払う)ということから「費やす」「浪費する」等の意味を持つ動詞となる。厳密に言えば、これはexpendの説明となってしまうが、spendはexの部分が省略された形となるらしいので単語の持つイメージは同じになると思う。
そのため、spendとexpendを辞書で調べてみると似たような意味が載っているが、一般的にexpendはフォーマルな単語で日常会話ではspendが主に使われるという形で説明されているものもある。実際に海外ドラマや日常会話では圧倒的にspendという単語を使うことが多い。この辺りは英語の学習を続けていけば経験的に分かってくると思うが、expendの一部を省略(簡略)してできた単語であるということからもspendの方がカジュアルな意味になるのは容易に想像できると思う。
少し脱線してしまったが、この例文に沿って訳していくと、I want to spend the rest of my lifeで「残りの人生を費やしたい」という意味になる。この時点で話者の頭の中では「~をして」という具体的なイメージが浮かんでいるはずなので、必然的に躍動感を表すing形が後ろに続く形となる。便宜上、spend A doing…という項目にしたがこの形を記憶するというよりは、なぜこの形になるかという感覚を意識するのがよいと思う。ちなみに、文法的には付帯状況を表す分詞構文という説明になると思う。
the rest of…
「…の残り」「…の余り」等の意味を持つ表現。取り立てて難しい表現ではないが、日常会話でもかなり頻繁に使われる印象があるので取り上げてみた。この例文のようにspend the rest of one’s life(残りの人生を過ごす)という形で使われることも多いし、「…」の部分に人や食べ物が来て「残りの人」「残った分」といった形で使われることもある。
pursue
「(目的・興味等を)追い求める」「(活動等を)続ける」「(問題などを)追及し続ける」等の意味を持つ動詞。語源は、pur(前に)+sue(続く)→「前に続く」ということ。ここから、目の前にあるモノを追っていくニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、語根sue(続く)は、suit(スイート)でも出てきているので忘れてしまった方はリンク先の説明も読み返してもらえると単語のつながりが強化されると思う。
ideal
「理想」「究極の目標」等の意味を持つ名詞(形容詞の意味もある)。語源はidea(考え)から来ているが、厳密に説明しようと思うと(そもそも自分にはちょっと無理だが)、哲学的な話になってしまうのでつながりを掴む程度の説明に留めておく。
I have no ideaのところで説明したようにideaは元々「見られるもの」を表し「姿」「外観」といった意味を持っていたが、プラトンが「肉眼で見える形」ではなく、心の目で見ることができる「ものごとのあるべき真の姿」といった意味を与えており、idealはプラトンの意味が色濃く出ている単語となる。
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