DUO3.0例文解説メモ #413
DUO3.0例文の413本目です。
by and large (全体的に)という表現は航海用語に由来するらしいです。
by and large
「全体的に」「概して」等の意味を持つ表現。もともとは航海用語に由来しているため、まずは航海用語としてのbyとlargeの説明をしていく。
まず最初にbyだが、これはby the wind(逆風で風に向かって)の略になるらしい。分解して考えれば、by(そば)+the wind(風)→「風のそば」ということ。逆風下で前進すれば、風がビュービュー船の横を通り過ぎていくのが想像できるので、by the windで「風に向かって」という意味になるのだと思う(完全なこじ付けになってるかもしれないが)。
次にlargeだが、これはlarge(順風で風から離れる)というような意味になるらしい。順風下であれば、帆が大きく(large)張る、もしくは大きな(large)移動距離が稼げることになるため、largeで「風から離れる」という意味になるのだと思う(こちらも完全なこじ付けになってるかもしれないが)。
長々書いてしまったが、以上のことを踏まえてby and largeを直訳すれば「逆風だったり順風だったり」というような意味となる。そして、ここから「良い時も悪い時も」「全体を通して」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
hesitate
「ためらう」「躊躇する」等の意味を持つ動詞。語源は、hesi(粘着する)+ate(過去分詞末尾:する)→「何かに粘着する」ということ。ここから、何かにくっついたままで何もしないといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
個人的には、お決まりフレーズでPlease do not hesitate to contact me(遠慮なく連絡下さい)といった表現があるので、語源から紐付けるよりは、こういったフレーズを覚えてしまうのがよいと思う。
intrude on
「邪魔をする」「侵入する」等の意味を持つ動詞。語源は、in(中に)+trude(押し潰す)→「中に押し入る」というイメージになる。そのため、①相手が快く思わないことに対して押し入る→「邪魔をする」、②無理やりどこかの場所に押し入る→「侵入する」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、intrudeはこの例文のように自動詞として使われることが多く、辞書を調べればわかると思うがon/upon/intoなどの前置詞を伴って使われる。それぞれの前置詞が持つイメージとしては、on(圧力)、upon(onの丁寧版)、into(内部へ)となり、どれもintrudeの中に押し入るという感覚と相性が良いのが分かると思う。
one’s
oneは総称人称(一般の人々)を表すフォーマルな表現で、ここでは所有格の形で使われている。oneは論文、硬い文章、スピーチ等で使われることがあるが、通常の会話ではyou(この例文の場合は所有格なのでyour)を使うのが一般的となる。
そのため、この例文は比較的フォーマルな場で使われている文章になると思う。総称人称については#001で説明しているので忘れてしまった方はリンク先の内容を読み返して頂ければ理解が深まると思う。
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