DUO3.0例文解説メモ #458
DUO3.0例文の458本目です。
例文暗唱を通じて、viceとvirtueを覚えてしまいたいですね。
must be…
「…に違いない」という意味の表現。分解して考えれば、must(しなければならない)+be(である)→「…でなければならない」となり意訳すれば冒頭の意味となる。#026で説明しているように、mustは「個人的に~しなければならないと感じている」という感覚となる。そのため、must beという形で「いくつかの事実を根拠とした当然の推定(個人的な)」を表すことができる。
例えば、面識のない人と待ち合わせをしていて、指定の時間と場所で待っている人に対して、You must be…(…さんですよね)という感覚で使うことができる。ただし、100%確実という訳ではないため、確度としてはI’m sureやwillよりも落ちることとなる。
この辺りの説明は日本人の英文法に詳しく書かれているので個人的にも一読をお勧めする。なお、この例文では、the man(その男)が善なくの区別が付けられないような行動を(何度か)しており、それを踏まえて、must be insane(頭がおかしいに違いない)と言っているような状況だと思う。
insane
「正気でない」「精神障害の」等の意味を持つ形容詞。語源は、in(反対)+sane(正気の)→「正気でない」ということ。sane(正気の)という形容詞を知っている人はそれに接頭辞in(反対)が付いた形として理解できると思うが、そうでない人(こちらの方が多いと思う)は、例文暗唱を通じてこの単語を覚えてしまうのがよいと思う。
ちなみに、insane(正気でない)という意味ではインフォーマルな単語となるが、定冠詞theを付けてthe insane((集合名詞として)精神障害者)形ではフォーマルな表現となるため、英語学習者にとってはちょっとややこしい単語ではあると思う。
distinguish A from B
「AをBから区別する」という意味の表現。この表現で使われている動詞distinguishは「区別する」「見分ける」「特徴付ける」等の意味を持っており、語源は、dis(離れて)+sting(突き刺す)+ish(動詞語尾)→「対象を突き刺して他のモノから離す」ということ。個人的には、画鋲のようなものを刺して分けるようなイメージと紐付けると理解しやすいと思う。
そのため、distinguish A from Bという形で「BからAを取り出して画鋲で刺す」というようなイメージから冒頭の意味につながるのが理解できると思う。なお、longmanには「区別する」という意味では日常的には、前の例文で出てきたtell A from Bという形を使うとの説明がされている。
vice
「風俗犯罪」「悪い癖」「悪徳」等の意味を持つ名詞。語源は、ラテン語のvicium(不完全なこと、欠点、悪意)に由来しており、そこから「非行」「道徳的な欠点」といった意味に派生して冒頭の意味につながっている。なお、この例文ではモラル(道徳)としての悪と善という意味でviceとvirtueが使われており、virtue and vice(美徳と悪徳、善悪)という熟語の形で使用されている。
補足
viceには「万力」や「副社長などで使われる副」といった意味があるが全くの別語源となる。
virtue
「美徳」「徳」「善」「長所」等の意味を持つ名詞。語源は、語根vir(男)を持っており、もともとは男に備えられるべき「勇敢さ」「強さ」を意味していた。そこから、「美徳」「価値」等のより一般的に備えられるべきものも表すようなり冒頭の意味につながっている。
前の例文で出てきたvirtual(事実上の)も同語源の単語となり、前述の内容も説明済みとなるので気になる方は読み返してみるとよいと思う。
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