DUO3.0例文解説メモ #423
DUO3.0例文の423本目です。
文法的には、仮定法現在(接続法の一種)を使った例文ですね。
suggest
「提案する」「暗示する」「ほのめかす」等の意味を持つ動詞。語源は、sug(下に)+gest(運ぶ)→「何かを下に運ぶ」ということ。ここから、①考えや計画等を誰かの下に運ぶ→「提案する」「ほのめかす」、②数字や状況等が何かを下に運ぶ→「暗示する」といった具合に冒頭の意味につながっている。「下に運ぶ」という感覚が「間接的に」「暗に」といったニュアンスにつながっているのを辞書の例文を読みながら感じ取る練習をするとよいと思う。
なお、この例文では、I suggest (that) we…というようにthatが省略されており、suggestは「提案する」という意味で使われている。よく文法書でsuggestを提案するという意味で使う場合には、that節の中の動詞は原型を用いるとの説明がされているが、これは仮定法現在(接続法の一種)となるため。英語だけを勉強している人にとっては接続法という単語自体が聞きなれないと思うが、ここで分かりやすく説明した(そのつもり)ので、一読してもらえるとスッキリ理解できるのではないかと思う。
そのため、この例文を通じて、suggestの「下に運ぶ」という感覚と「仮定法現在」の現実では起きてない感を意識しながら例文暗唱に取り組むとよいと思う。
adopt
「養子にとる」「採用する」等の意味を持つ動詞。語源は、ad(~の方へ)+opt(選ぶ)→「~に向かって選ぶ」ということ。そのため、複数の選択肢の中から選ぶというニュアンスになり冒頭の意味につながっている。
なお、語根opt(選ぶ)は、option(=opt+ion→選ぶこと)から直ぐに連想できると思う。ただ、前の例文で出てきたadapt(順応する)と混同しやすい単語となるため、語根apt(連結)とopt(選ぶ)の違い、発音の違いを意識して例文暗唱をするとよいと思う。
flexible
「臨機応変な」「柔軟な」「フレキシブルな」等の意味を持つ形容詞。語源は、flex(曲げる)+ible(できる)→「曲げることができる」ということ。ここから、曲がって扱いやすいといったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
日本語でも柔軟という意味でフレキシブルという単語を使うので一度は耳にしたことがあると思う。また、会社勤めの社会人であればコアタイム(必ず就業しないといけない時間)、フレキシブルタイム(自由に勤務時間を決定できる時間幅)でお馴染みの単語になると思う。
tactics
「戦法」「戦術」等の意味を持つ名詞。語源は、tac(整列)+ics(学、術)→「何かを整列させる学問もしくは術」ということ。もともとは、戦闘ための軍隊の整列(配置)というような意味で使われていたが、そこから、ゲームや競争における戦術、戦法にも適用されて冒頭の意味となっている。
なお、語根tac(整列)を持つ単語としては、syntax(構文)、taxonomy(分類)等があるので、プログラミングに精通した人であれば馴染みのある語根になると思う。
また、接尾辞-ics(学、術)を持つ単語としては、economics(経済学)、physics(物理学)、politics(政治学)のように比較的メジャーな単語が多いので、意味の紐付けは比較的容易にできると思う。
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