DUO3.0例文解説メモ #433
DUO3.0例文の433本目です。
patron(パトロン:後援者)という単語は日本語でもたまに使いますね。語源的には、これがpatriot(愛国者)につながります。
immense
「巨大な」「莫大な」等の意味を持つ形容詞。語源は、im(反対)+men(測定)→「測定できない」ということ。ここから、測定不可能なほど「大きなもの・量」となり冒頭の意味につながている。
monument
「記念碑」「遺跡」等の意味を持つ名詞。語源は、mon(考える)+ment(名詞語尾)→「考えること」となる。これだけだとちょっと意味がつながらないが、考えることの中には「思い出すこと」も含まれ、ここではその部分に焦点が当たっており「何かを思い出すもの」というのがこの単語のイメージとなり冒頭の意味につながっている。
erect
「(建造物を)建てる」「(テントや棚等を)組み立てる」「(システムを)確立する」等の意味を持つ動詞(形容詞の意味もある)。語源は、e(上に)+rect(真っすぐ動く)→「上に向かって真っすぐ導く」ということ。
ここから、①材料を上に向かって真っすぐ(曲がらないように)導く→「建てる」、②部品を上に向かって真っすぐ導く→完成品が直立するように部品を正しく導く→「組み立てる」、③システムを上に向かって真っすぐ導く→システムが正常動作するように積み上げていく→「確立する」という具合に冒頭の意味につながっている。なお、この例文では①の意味(受動態の形)で使われている。
in honor of…
「…に敬意を表して」「…を祝って」等の意味を持つ表現。honorの語源は調べた限りではちょっと不明だが「名誉」「名声」「敬意」等の意味を持つ少しフォーマルな単語となる(動詞の意味もある)。「価値を認めて敬意を払うこと」といったイメージで捉えておくとよいと思う。そのため、in honor of…で「…の価値を認めて敬意を払う中で(範囲のin)」となり意訳すれば冒頭の意味につながる。
noble
「高潔な」「貴族の」「荘厳な」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、no(知る)+able(~できる)→「知り得る」ということ。辞書によっては載ってないものもあるが、knowable(知り得る)というのが元々の意味となる。ここから「よく知られた」という意味に派生し、当時の貴族に当たる人々が「よく知られた存在」だったことから、貴族の持つ特徴を連想するような冒頭の意味につながっている。
前の例文で出てきたnotorious(悪名の高い)という単語も同じく語根no(知る)を持っているが、そちらはネガティブな意味に至っているので読み返してみると面白いと思う。
patriot
「愛国者」という意味の名詞。語源はギリシャ語のpater(父親の)に由来しており「父親のように自国を愛してサポートする人」ということ。同じような語源を持つ単語にpatron(パトロン:後援者)があるが、これも「金銭や人脈によってサポートする人」ということ。個人的には、patriotは多義語ではなく一意に「愛国者」と決まるので、語源に遡って紐付けせずにそのまま覚えてしまった方がよい単語という印象。
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