DUO3.0例文解説メモ #335
DUO3.0例文の335本目です。
as soon as…(…するとすぐに)という表現は、同等比較であるas ~ as…構文(…と同じぐらい~)を使ったものになります。
as soon as…
「…するとすぐに」という意味の表現。文法的には同等比較と呼ばれる構文となる。詳細はas many as…(…と同数のもの)で説明しているので忘れてしまった方はそちらを読み返して頂ければと思う。一部重複する内容となってしまうが、この構文では、as(イコール)であることを踏まえて、前半のasは副詞で「同じくらい~」という程度のイコールを表し、後半のasは接続詞となり「…と比べて」という基準としてのイコールを表す。
そして、この解釈に沿って例文を前から訳していくと、As soon(同じくらいまもなくですよ)+as he graduated from Keio University(彼が慶応大学を卒業したのを基準として)となり、通しで訳せば「慶応大学を卒業してすぐに」という意味になる。as soon as…という形でよく使われるので、例文暗唱を通じて表現ごと暗記してしまえばよいと思う。
graduate from…
「…から卒業する」という意味の表現。この表現で使われている動詞graduateは「卒業する」という意味を持っており、語源は、gradu(一歩)+ate(動詞末尾)→「一段階上へ行く」ということ。ここから「大学の学位(degree)を取る」というニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
なお、longmanには最初の意味として「大学で最初のdegree(学位)を取ること」と定義されているが、2つ目の意味として「高校教育を完了する」という定義がある。そのため、大学だけでなく高校に対しても使える表現となる。少し脱線してしまったが、graduate from…という形で「…から一段階上へ行く」となり、上に行く=学位を取るという構図から冒頭の意味につながっている。
<補足:graduateの形容詞について>
graduateには形容詞として「大学院の」「大学を卒業した」といった意味があり、大学院生のことをgraduate studentと言う。graduateは大学だけでなく高校に対しても使える単語と上で説明したが「大学で最初の学位を取る」というのがコアの意味になると思う(longmanでもこの定義が最初に来るので)。このように理解しておくと形容詞の意味もしっくりくると思う。なお、学位の話はここで触れているので気になる方はそちらの内容も読み返して頂ければと思う。
take over
「引き継ぐ」「引き受ける」「買収する」「乗っ取る」等の意味を持つ句動詞。分解して考えると、take(手に取る)+over(越えて、覆って)→「何かを越えて手に取る」「覆うように入手する」ということ。
ここから、①人を越えて仕事を手に取る→「引き継ぐ」「引き受ける」、②覆うように入手する(支配の感覚)→「買収する」「乗っ取る」といった具合に冒頭の意味につながっている。この例文では①の意味で使われており、took over his family’s businessという形で「親を越えて家業を彼が手に取った」→「引き継いだ」ということ。
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