DUO3.0例文解説メモ #272
DUO3.0例文の272本目です。
preferを始めとするラテン系を起源とする形容詞や動詞は比較にthanではなくtoを使います。この辺りは当時の名残があるためのようです。
in general
「一般的に」「概して」等の意味を持つ慣用的な表現。分解して考えれば、in(範囲)+general(一般)→「一般の範囲において」となり冒頭の意味につながっている。慣用表現となるため深く考えずに例文暗唱を通じて覚えてしまうのがよいと思う。
consumer
「消費者」「消費させるもの」等の意味を持つ名詞(形容詞の意味もある)。語源は、con(強意)+sum(取る)+er(人、モノ)→「全てを取る人やモノ」ということ。ここから「消費する人やモノ」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
日本でも企業向けではなく一般消費者向けという意味で「コンシューマ製品」「コンシューマ市場」等の使い方をするので耳にしたことがある人も多いと思う。
prefer A to B
「BよりAを好む」という意味を持つ表現。この表現で使われている動詞preferは「好む」という意味を持っており、語源は、pre(前に)+fer(運ぶ)→「何かを前に運ぶ」ということ。ここから「好みのものを前に運ぶ」といったニュアンスとなり前述の意味につながっている。
そのため、prefer A to Bという形で「BよりAを好む」という意味になる。なぜthanではなくtoを使うのかについては、be inferior to…(…より劣っている)のところでも説明したように、ラテン系を起源とする形容詞や動詞はtoを使うという名残が今でも残っているためとなる。また、longmanには日常会話ではpreferよりもwould ratherをよく使うとの説明がある。
quantity
「量」という意味を持つ名詞。よくqtyと略されることがあるので、通販サイトや店内で見たことがある人もいるかもしれない。語源はラテン語のquantusでhow much, how great等に相当する意味らしい。そういえば、ポルトガル語でQuanto é isso? (How much is this?)と言うなぁとふと気付いた。量や度合いを聞く表現から、その量を表すのがquantityになったということだと思う。
quality
「質」という意味を持つ名詞(形容詞としての意味もある)。日本でも質という意味でクオリティーという言葉を使うので耳にしたことがある人も多いと思う。語源はラテン語のqualisでwhat kind ofに相当する意味らしい。
ポルトガル語だとQue tipe de(what kind of)となるが、英語のwhichに相当するのがqualなのでこっちの方がスペルとしては近い。quantity、qualityは共に似たスペルになっているので何か共通する語根があるのかと思って調べたら個人的には意外ところとつながったという印象だった。
the other way around
「今言ったこととは全く反対の」という意味の表現。定冠詞theが付くのは、other way(他の方法)+around(右回り、左回りの2択しかない)と考えて、今言った方法を右回り、その反対を左回りとする。そうやって考えれば、other way aroundは一意に決まる(今の例で言えば左回り)ので、定冠詞theが付くのだと思う。
ちなみに、aroundをroundとする言い方もあるようだが、the other way aroundは主にアメリカで使われ、the other way roundは主にイギリスで使われるらしい。
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