DUO3.0例文解説メモ #437
DUO3.0例文の437本目です。
ニュースで出てきそうな例文ですね。
senator
「上院議員」という意味の名詞。アメリカの議会は上院・下院の二院制で構成されており、上院のことを英語でsenateと言う。そのため、語源としては、senate(上院)+or(~する人)→「上院に属する人」となり冒頭の意味につながっている。
ここで、senateという単語をさらに深堀していくと、語源は、sen(古い)+ate(名詞語尾:集団)→「古い人たちの集まり」ということ。これは、古代ローマでは、王様の助言機関として元老院(senatus)を置いており、その議員は「30歳以上の貴族から選出され、かつ一旦選出されれば生涯議員である」という条件があったことに由来している。
歴史的な背景まではちょっと調べてないが、上院(senate)は元老院(senatus)に由来した単語となる。日常会話で使うような単語ではないが、ニュースや新聞などでちょくちょく見聞きする単語という印象がある。個人的には、この例文を通じて、senator=上院議員という丸暗記をしてしまうのがよいと思う。なお、下院のことはHouse of Representativesという。
remain
「そのままでいる」「留まる」「残っている」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、re(元に)+main(留まる)→「元に留まる」ということ。そのため、周囲の環境や状況が変わっていく中においてもそこに留まり続けるというようなフレーバーを持つ単語になる。また、Longmanには、日常会話ではstayやleaveを使うとの説明がされているので、これらの単語に比べてフォーマルな表現ということができると思う。
なお、この例文では、senator, controversy等の比較的フォーマルな単語が使われているのに加え、激しい論争の中で中立という立場に留まり続けたという意味合いになるので感覚的にもremainがしっくりくる気がする。また、このサイトにremainについての詳細説明と例文が載っているので、上記で説明した内容を意識しながら読んでみるとremainの感覚を養うことができると思う。
bitter
「辛い」「激しい」「苦い」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、前の例文で出てきたbite(噛む)と同じ由来となっており、「噛むこと」→「苦い味」という意味に派生した単語となる(なぜ苦い味のみに意味が限定されて派生したのかは不明)。
そして、この「苦い味」という意味が比喩的に使われるようになり、①置かれた状況が苦い→「辛い」、②議論で心が苦い→「(議論が)激しい」といった具合に冒頭の意味につながっている。言うまでもないかもしれないが、この例文では②の激しいという意味で使われている。なお、身近な例としては、ビターチョコ(苦いチョコレート)があるので、ここからbitter(苦い)という意味を紐付けて上記②の「激しい」という意味への紐付けを意識しながら例文暗唱をするのがよいと思う。
controversy
「論争」という意味の名詞。語源は、contro(反対)+versy(向きを変える)→「反対方向に向きを変える」ということ。ここから、誰かが発言している内容に対して、その反対方向の意見を言うというようなニュアンスから冒頭の「論争」につながっている。
なお、この単語を構成している接頭辞contro-と語根versyは、前の例文で出てきたon the contrary(それどころか), contradict(~に逆らう), universe(宇宙)でも使われているので、それぞれの単語の説明を読み返してもらえると単語のつながりが強化されると思う。
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