DUO3.0例文解説メモ #027
DUO3.0例文の27本目です。
この例文で使われているto a certain extent(ある程度は)という表現を通じて冠詞aとcertainのイメージを掴めるように意識するとよいと思います。
冠詞aは適当なものを1つピックアップするイメージ。なお、certainの語源は「ふるいにかける」ということです。後の例文で出てくるconcern(心配する)も同じ語源を持つ単語です。
in any case
「いずれにしても」「とにかく」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、in(範囲)+any(どれをとっても)+case(場合)→「どの場合においても」となり冒頭につながっている。
この例文の場合は、会社と労働組合が協議をしており、お互い平行線をたどっている状況が推測できる。色んな決着の仕方(合意の仕方)が考えられるが、労働組合側の要求を全て会社側が受け入れるのは困難なので、どの決着の仕方(case)をとったとしてもというニュアンスになると思う。
union
「組合」「同盟」「連合」等の意味を持つ名詞。語源は、接頭辞uni-(一つ)を持っており「一つにまとめる」ということ。ここから、一つにまとめられた団体・組織というニュアンスになり、冒頭の意味につながっている。
また、同語源を持つ動詞としてunite(まとめる)があり、これはUSA(United states of america)で使われている単語となる(複数の州をまとめてUSAということ)。
compromise
「妥協する」「損なう」「(基準に)背く」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、com(一緒に)+promise(約束する)→「一緒に約束する」ということ。
ここから、①双方が納得するレベルでの合意→「妥協する」、②要求が100%満たされない→「損なう」「(基準に)背く」といった具合に冒頭の意味につながっている。要は、立場の違う人や国が合意するには双方の主張を100%満たせないため歩み寄りが必要ということ。
to … extent
「…の程度は」という意味の表現。この例文ではto a certain extent(ある程度)という形で使われているが、to some extent(ある程度)、to this extent(この程度)等の使い方もある。なお、この表現で使われているextentは「程度」「範囲」等の意味を持つ名詞で、語源は、ex(外に)+tent(伸ばす)→「外に伸ばす」ということ。
ここから「どのくらい外に伸ばしているのか」というニュアンスになり、前述の「程度」「範囲」といった意味につながっている。
certain
「確信している」「ある」「特定の」「ある程度の」等の意味を持つ多義語の形容詞(代名詞の意味もある)。語源は、cer(ふるいにかける)+tain(保つ)→「対象をふるいにかけて残ったものを保つ」というイメージ。
ここから、①ふるいをかけることで何が残るか明確になる→「確信している」、②ふるいに残ったものに注目→「ある」「特定の」、③ふるいに残ったものの量に注目(あまり量は多くない)→「ある程度の」、といった具合に冒頭の意味につながる。
なお、この例文では③の意味で使われており、通常はamount/extent/degreeといった名詞が後ろに来る形となる。残ったものを一つの塊と考えて冠詞aを付加してa certain extent(ある程度)ということ。
また、この例文では使われてないが、②の意味についても補足しておく。比較として、冠詞aはランダムに一個取り出すイメージとなる。そのため、a dogであれば、犬という動物(集団)の中から、ランダムに一匹を取り出してそれについて語るということ。
②の意味では何らかの名詞が後ろに来る形となるが、冠詞aがつくことでふるいに残ったものを取り出してきて語るということ。ふるいに残っているので、特定はされるが詳細は述べない(もしくは、分からない)という感覚になると思う。
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