DUO3.0例文解説メモ #434
DUO3.0例文の434本目です。
the deceased(故人)のように <the + 形容詞>という形で「~の人々」という表現を作ることができます。でも、全ての形容詞がこの法則に従うわけではなく「誰もが具体的な共通イメージを想像できるもの」というのが条件になります。
get down on one’s knees
「ひざまずく」「正座する」等の意味を持つ表現。getの基本イメージは「動いて入手する」となるので、それを踏まえて分解して考えれば、get down(下に動いて入手する)+on one’s knees(両膝の上に)→「下に動いて両膝の上に載った状態を入手する」となり冒頭の意味につながっている。
pray for…
「…を祈る」「…を望む」等の意味を持つ表現。動詞prayは「祈る」「懇願する」等の意味を持っており、語根prek(懇願する)を持つ単語となる。残念ながら同じ語根を持つ身近な単語はないので、語源に紐付けてイメージ化するよりは例文暗唱を通じてpray for…(…を祈る)という形でまずは覚えてしまうのがよいと思う。
なお、prayには他動詞の意味もあるが、ここでは自動詞として使われてるため前置詞for(目的・目標)が続く形になっている。
the deceased
「故人」「死者」等の意味を持つ表現。文法的には形容詞にtheを付けて名詞化した表現となる。the former, the latterのところで既に説明している内容となるので忘れてしまった方は読み返して頂きたい。要点だけを説明すると、①<the + 形容詞>という形で「~の人々」という表現を作ることができる、②全ての形容詞がこの法則に従うわけではなく「誰もが具体的な共通イメージを想像できるもの」というのが条件となる。
感覚的な説明をすれば、theを付けるということは一意に決まる(双方が同じものを思い浮かべている)ことに他ならないので、対象となる形容詞は上記②の条件を満たす必要があり、①のルールでtheを付けてグループ化(共通認識化)したものは、集合名詞のような意味合いになるということ。
上記を踏まえた上で、the deceasedを見ると、deceasedは「死んだ」という意味を持っており、動詞decease(死亡する)の過去分詞が形容詞化された単語となる。これに定冠詞theを付けて「亡くなった人々」というグループ化をして共通認識としているということ。
なお、動詞deceaseの語源は、de(離れて)+cease(行く)→「離れていく」ということ。ここから、生から離れて死へ向かうという意味合いとなり「死亡する」につながっている。語根ceaseはスペルが少し変化してしまっているので分かりにくいが、前の例文で出てきたsucceed(成功する)、recession(景気後退)等で使われている語根と同じになるので読み返してみると頭の中の紐付けが強化されると思う。
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