DUO3.0例文解説メモ #026
DUO3.0例文の26本目です。
on(接触)が沢山使われている文章です。
この例文では「圧力」「継続」という意味でonが使われています。それぞれの意味を個別で捉えるのではなくコアであるon(接触)の意味からイメージで派生させてそれぞれの意味につなげることを意識するとよいと思います。
have to…
「…しなければならない」という意味の表現。分解して考えれば、have(持っている)+to(方向・到達)→「…することを持っている」ということ。非常に基本的な表現なので知らない人はいないと思う。類似表現としてはmustがあるが、前者は客観的理由により、後者は主観(個人)的にそう感じているという大きな違いがある。
そして、その違いを作り出しているのは、have(そういう状況を持っている)というところから読み取れると思う。この例文の場合は、have toを使っているので、例えば、収入が減ってしまったので、今までと同じ出費を継続していたら毎月赤字になってしまう(客観的理由)。だから、to cut down…というのをhave(持っている)しているということ。
仮にmustで置き換えた場合は、個人的にそう感じているというニュアンスになるが、この文章であれば、have toでもmustでも顕著な差は出ない気がする。
cut down
「削減する」「(木・森林等を)伐採する」「(人を)殺す」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、cut(切る)+down(下げる)→「何かを切って下げる」ということ。ここから、①対象を切ってその量を減らす→「削減する」、②木を切り倒す→「伐採する」、③人を切り倒す→「殺す」といった具合に冒頭の意味につながっている。
なお、①の意味で使われる場合、減らす対象がdownの後に来るが、この例文のようにon(圧力)を挟むこともある。onのイメージについてはリンク先にまとめてあるので見てもらいたいが、コアは接触という意味になるので、接触して圧力を加えて減らしていくというイメージになると思う。
expense
「費用」「出費」「経費」等の意味を持つ名詞。語源は、ex(外へ)+pens(吊るす)→「外へ吊るす」ということ。少しイメージしにくいが、昔は重さで金額を決めていたので、その対価を外へ出すという流れから冒頭の意味につながっている。
ちょっと回りくどいので、基本単語であるspend(費やす)を知っていれば、ex(外へ)+spend(費やす)→「出費」とよりシンプルに紐付けすることも可能となるので、個人的にはこちらのアプローチが良いと思う。
from now on
「今後は」「これからずっと」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、from(起点)+now(今)+on(継続)→「今を起点に継続する」となり冒頭の意味につながっている。覚えておくと非常に便利な表現だが「これまでと違ってこれから」というニュアンスがあるので要注意。
昔、「これまでと同じようにサポートお願いします」というようなニュアンスで使ってしまったことがあるが、こういった場合は、as before(以前と同じように)でよいと思います。
track
「足跡」「競技用のトラック」「小道」「方向性」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は「引っ張る」に由来しており、ここから「引っ張ってできた跡」に焦点がシフトして冒頭の意味につながっている。なお、truck(大型車のトラック)はスペルが異なるので要注意。
on a daily basis
「日々」「日常的に」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、on(継続)+ a daily basis(1日をベース)→「1日ベースで継続」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。類似表現として、on a regular basis(定期的に)、on a weekly basis(1週間ごとに)、on a trial basis(試験的に)等の使い方もできるので、この辺りの広がりも意識しながら例文暗唱するとよいと思う。
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