DUO3.0例文解説メモ #312
DUO3.0例文の312本目です。
付帯状況(同時進行)を表す分詞構文を含む例文になります。
excited
「興奮した」「活気のある」等の意味を持つ形容詞。動詞excite(興奮させる)の過去分詞が形容詞化した単語で、語源は、ex(外に)+cite(呼び出す)→「感情を呼び出して外に出す」ということから前述の「興奮させる」という意味につながっている。
非常に基本的な単語なのでわざわざ語源に分解するまでもないが、ちょっと固めの文章を読んでいたりすると、cite(引用する)という単語を目にすることが多々ある。この場合、他の文献から呼び出す→「引用する」という意味合いになるので、exciteを分解して理解しておくとcite(引用する)をイメージしやすいと思う。
hang around
「その場所で時間をつぶす」という意味の句動詞。分解して考えれば、hang(吊るす)+around(周りで)→「吊るされた状態で何かの周りにいる」ということ。ここから、何かの周りでぶらぶらするといったイメージとなり冒頭の意味につながっている。下記動画の5:50ぐらいから説明されているので時間があれば見てみると非常に参考になると思う。
hangはhanger(ハンガー)から推測できるように「何かを掛ける」「何かを掛けられる」というようなイメージとなる。個人的にhang aroundと聞いて想像するのは、操り人形のように糸で掛けられた人が(操られた人が)、ある場所の周りをクルクル回っている場面。その場面から「その場所で時間をつぶす」というニュアンスが伝わってくる。
似たようなイメージの句動詞に前の例文で出てきたhang out(ぶらぶらする)があるので、そちらの説明も読み返してみるとイメージが強化されると思う。
rear
「背面の」「後方の」等の意味をもつ形容詞(名詞、動詞の意味もある)。身近にある例で言うと、おそらくどこの学校でもあるだろうリアカー(rear car)がある。リアカーは和製英語となるが、rearの意味を推測するには役立つと思う(後ろの車輪だけある車ということ)。
なお、車の後部車輪のことをrear drive axiesとか、バックミラーのことをrear view mirrorと言ったりするので、車に詳しい人であれば何らかの形で耳にしたことがあるかもしれない。なお、この例文ではrear exit(裏の出口)という形で使われている。ちなみに、対義語はfront(正面の)となる。
hoping to…
「…を期待しながら」という意味の表現。定型表現というわけではないが説明用に取り上げてみた。文法的には付帯状況(同時進行)を表す分詞構文となる。大西先生の本では-ing形は躍動感という形で分詞構文、動名詞、分詞修飾も説明されている。感覚的にも非常にしっくりくるので個人的には一読をお勧めする。
簡単に説明すると、躍動感を表す-ing形にして文章に並べること(繋げること)で、文脈によって同時進行や原因・理由等の意味になるという感覚。ここでは同時進行の意となり、were hanging around the rear exit(裏口で時間を潰している)とhoping to catch a glimpse of Micheal(マイケルを一目見ようと期待しながら)が同時に起こっているということを表している。
学校では分詞構文は主に書き言葉で使われ、会話では出てこないと教わった記憶があるが、付帯状況(同時進行)を表す分詞構文は結構会話で使われているような印象がある。
catch a glimpse of…
「…を一目見る」という意味の表現。この表現で使われている名詞glimpseは「一瞬見ること」「一目」といった意味を持っており、語源は、語根gl(輝き)を持っており「チラッと一瞬だけ見る」といったイメージの単語。また、チラッと一瞬だけ見える「(僅かな)兆候」という意味にも派生している。
なお、動詞としての意味もあるが、この例文では名詞として使われており、catch a glimpse of…で「…を一瞬見る」という意味になる。一瞬の出来事なので動いているものを捕まえるというニュアンスを持つcatchと相性が良いのも感覚的に理解できる。
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