DUO3.0例文解説メモ #380
DUO3.0例文の380本目です。
接尾辞-fold(倍)はニュース等のフォーマルな状況で使われる印象があります。
thanks to…
「…のお陰で」「…のせいで」という意味の表現。良い事に対して使えば前者の意味となり、皮肉で使えば後者の意味となる。この辺りは日本語の「~のお陰で」という表現も使う場面によって皮肉を表すことができるので感覚的には理解しやすいと思う。
なお、longmanにはカジュアルな表現といった説明がされており、少しフォーマルな言い方にするなら前の例文で出てきたowing to…(…のために)が使えると思う。
fundamental
「基本的な」「根本的な」「抜本的な」等の意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、fund(底)という語根を持っていることから分かるように「基礎」「土台」といったイメージになり冒頭の意味につながる。
なお、前の例文でfund(資金)が出て来ており、そこで化粧のファンデーションや投資ファンドについても説明をしているので、リンク先の内容を読み返してもらえるとイメージのつながりが強化できると思う。
restructuring
「再編成」「構造改革」等の意味を持つ名詞。この表現で使われている名詞restructuringは動詞restructure(再編成する)の現在分詞が名詞化したもので、語源は、re(再び)+structure(構築する)→「再構築する」ということ。ここから、あるモノを壊して再構築するニュアンスとなり前述の意味につながっている。政治経済関係のニュースでよく見聞きする単語という印象がある。
surplus
「余剰」「黒字」等の意味を持つ名詞(他品詞の意味もある)。語源は、sur(上に)+plus(プラス)→「プラスしていって基準から上に出る」ということ。
ここから、①需要と供給のバランス点を基準としてそこから上に出る分→「余剰」、②収支のバランス点を基準としてそこから利益が上に出る分→「黒字」といった具合に冒頭の意味につながっている。
swell
「膨張する」「膨れる」「増大する」等の意味を持つ動詞(他品詞の意味もある)。語源は調べたが不明でイメージ化に役立つような情報もなかったので、素直に例文と一緒に覚えるのがよいと思う。
なお、longmanには古い表現だが形容詞としてgreatの意味があるとの説明がされている。この辺りの意味は増大する様から何となく連想できると思う。なお、形容詞swellについてはここに参考になりそうな記事があったので興味がある人は読んでみるとよいと思う。
threefold
「3倍に」「3重に」等の意味を持つ副詞(形容詞の意味もある)。threeに限らず他の数字でも接尾辞-fold(~倍)を付けて表現することができる。DUOの例文には出てこないが、動詞foldには「折り畳む」という意味があり2回、3回畳めば、2倍(重)、3倍(重)となっていくのが想像できると思う。なお、身近な例としては文房具のフォルダー(折りたたむ器具)があるので、そこからfold(折り畳む)の意味を連想してもよいと思う。
また、foldという単語は接尾辞ple(折る)から来ており、multiple, triple, simpleといった使われ方もしている。なお、接尾辞-foldは、比較的フォーマルな響きがあり個人的にはニュースでたまに見かける印象がある単語となる。
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