DUO3.0例文解説メモ #520
DUO3.0例文の520本目です。
as far as…の考え方についてはしっかりと把握しておきたいところですね。
as far as A is concerned
「Aについて言えば」「Aに関する限り」等の意味を持つ口語表現。分解して考えると、as far as…は「…の範囲では」「…に関する限り」という意味を持ち、concernはリンク先で説明したように、con(一緒に)+cern(ふるいをかける)→「一緒に混ぜてふるいをかける」ということ。
以上を踏まえて同表現を直訳すれば、「Aがふるいにかけられる限り」→「ふるいにかけられる対象はAで、ふるいの上に残るモノもAの内容」→「Aについての内容」となり冒頭の意味となる。 よく、As far as I’m concerned(私の意見としては)という形で使われることが多い印象がある。
as far as…について
同表現は「…の範囲では」「…に関する限り」等の意味を持つが、#305や#335で説明したような同等比較の考え方を使って理解するとしっくりくると思う。具体的にはas(イコール)であることを踏まえて、前半のasは副詞で「同じくらい~」という程度のイコールを表し、後半のasは接続詞となり「…と比べて」という基準としてのイコールを表すということ。
更にもう一点押さえて起きたのがfarの意味。farはHow far is it from here to there? (ここからそこまでの距離はどのくらい?)というトラベル英語の定番表現から分かるように、距離的な長さをイメージする単語となる。ただ、longmanには、長い時間という意味も掲載されているので、空間的な広がりが時間にも拡張され「farは空間的・時間的な広がり」を表す単語ということができる。
以上のことを踏まえて、as far as…を前から訳していくと、as far(同じぐらい広がってますよ)+as…(基準を挙げれば…と比べてですよ)→「…と同じぐらい広がってますよ」ということ。
そして「広がり」=「範囲」となって「…と同じ範囲で」という意味になる。またその範囲に限定するという見方をすれば「…に関する限り」となる。
anything goes
「何でもあり」「何でもOK」等の意味を持つ表現。直訳すれば、何でも行く(=何でも通ってしまう)となり、意訳すれば冒頭の意味となる。なおlongmanには、インフォーマルな表現との説明がされている。こういった表現はあれこれ考えずに例文暗唱を通じて覚えてしまうのが一番だと思う。
by contrast
「それに反して」「一方」「対照的に」等の意味を持つ表現。この表現で使われている名詞contrastは「対比」「対照」「コントラスト」等の意味を持っており、語源は、contra(反対)+st(立つ)→「反対に立つ」ということ。ここかから、反対に置いたものと比較するといったニュアンスとなり前述の意味につながっている。
そのため、by contrastという形で、by(近く)+contrast(対比)→「何かの近くにおいて対比して」となり意訳すれば冒頭の意味となる。なお、日本語でも色のコントラストという形でcontrastを用いることがあるが、この場合は「明暗差(明暗の対比ということ)」。
なお、接頭辞contra(反対)を持つ単語として、contrary、contradict、controversy等があるので、それらの説明についても読み返してもらうと語源と単語のつながりが強化されると思う。
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