DUO3.0例文解説メモ #069
DUO3.0例文の69本目です。
while, hang out, run intoといった重要表現が散りばめられてます。
この例文で出てくるwhileは例文196、281、408等でも出てきます。whileは多岐の意味を持ってますが、そのコアをしっかり把握して、文脈に応じて適切に解釈する癖をつけるとよいと思います。
while…
「…している間に」「…する一方」「…する限りは」等の意味を持つ接続詞(他品詞の意味もある)。語源はスペルからは想像できないが、quite(静かな)と同じ語根qui(休む)を持つ単語で「休憩時間」→「ある時間」といった具合に意味が派生した単語となる。そこから「…の間」という意味を持つ接続詞として使われるようになっており「…する間」というのがコアの意味となる。
ここで、AとBを文章とすると、while A, Bで「Aする間にBが起きる」→「AとBが同時に起こっている(同時にAとBを見る)」といった感覚となる。また文脈によっては同時に見る(起こる)ことで、「…する一方で」「…だが」といったニュアンスにもなり、冒頭の意味につながっている。個人的には、文脈によって訳された結果である冒頭の訳を覚えても話す上では役に立たないので、コアとなる意味を押さえて、そこから文脈に応じて意味を派生して考えていくというアプローチが効率的だと思う。
なお、この例文では「ショッピングセンターでぶらぶらしていた」「ケンに偶然会った」ということが同時に起きているということ。よって、ぶらぶらしている時にケンに会ったというような和訳になる。
hang out
「のんびりする」「ぶらぶらする」「遊ぶ」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、hang(吊るす)+out(外に)→「吊るされた状態で外に出る」ということ。ここから、特に目的もなくぶらぶら過ごすといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。日常会話でも非常によく使われるので、英語の学習を続けていれば自然と身に付く表現になると思う。
なお、遊ぶというと真っ先にplayを思い付くが、playは小さな子供が遊ぶときに使う表現なので、大人の遊ぶという意味には適さない(特定の状況下、楽器を弾いたり、ゲームしたり、スポーツする場合では使われる)。そのため、日本語で「友達と遊ぶ」「ぶらぶらする」といったニュアンスを出したいのであれば、同表現が適切になると思う。
run into A
「A(人)にばったり会う」「A(困難等に)遭う」「Aに衝突する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、run(走る)+into(中に入って)→「走って何か(誰かの)中に入っていく」ということ。ここから「問題に直面する」「ぶつかる」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
なお、「人にばったり会う」というのは「人にばったりぶつかる」ということ。走っている中で人とぶつかる可能性は非常に低いため「偶然」というフレーバーが付加される。また、run across Aやcome across Aという形でも「偶然会う」という意味になるが、これはacrossのイメージが交差なので、二人が交差に走ってきて(歩いてきて)、交わる(会う)ということ。そして、その可能性は非常に低いため「偶然」というフレーバーが付加される。
ちなみに、偶然は事前に予測できないのでrun intoやrun acrossは必ず過去形となる。
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