DUO3.0例文解説メモ #080
DUO3.0例文の80本目です。
句動詞が盛りだくさんの文章です。句動詞はこちらで説明しているように「動詞の基本イメージ」×「前置詞/副詞のコア」となるのでそれぞれをしっかりと把握するのが重要です。
この例文で出てくるget at A(Aを意味する)という句動詞は海外ドラマのFriendsでも出てきます。例を挙げれば、I’m not sure I know what you’re getting at(何を言ってるんだかハッキリわからないんだけど)といった感じです。
go over…
「…について熟考する」「…のところまで行く」「…について詳しく調べる」「…を掃除する」「…を詳しく説明する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、go(行く、言う)+over(越えて、回転、覆って)→「越えて行く」「回転する」「覆って言う」ということ。
ここから、①頭の中でクルクル思考を回転させる→「…について熟考する」、②何かを越えて誰かのところへ行く→「…のところまで行く」、③調査対象を全方位から回転して行く→「…について詳しく調べる」、④上にあるゴミや荷物を比喩的に越えていく→「掃除する」、⑤対象を全て覆って言う→「詳しく説明する」といった具合に冒頭の意味につながっている。
この例文の場合は⑤の意味で使われており、goにsayの意味があるのは#074で説明済みとなる。go overは非常に意味の幅が広い表現となるので、基本動詞と前置詞のコアイメージをしっかりと把握しておき、それを文脈に応じて適宜適用して考える癖をつけておくとよいと思う。また、このようなイメージ展開を意識しながら例文暗唱をすることで自然とそういった習慣も身につくと思う。
make out A
「Aが辛うじて見える/聞こえる」「Aが分かる」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、make(作る)+out(外に)→「外に出して作る」ということ。ここから、①外に出して認識する→「辛うじて見える/聞こえる」、②外に出して見えるようにする→「分かる」といった具合に冒頭の意味につながっている。
この例文の場合は②の意味で使われており、説明をしてもらったけど「話の意図」をmake out(比喩的に外に作り出す)することは出来なかったということ。
get at A
「Aを手に入れる」「Aに着く」「Aを意味する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、get(動いて手に入れる)+at(点)→「標的をatで絞り、動いてそれを手に入れる」ということ。ここから、①情報などを手に入れる→「手に入れる」、②比喩的に場所を手に入れる→「着く」、③比喩的に狙った意図を入手する→「意味する」といった具合に冒頭の意味につながっている。
この例文の場合は、what you were getting at という形で使われており、「あなたが何を標的にして動いて行っているのか」→「何を話そうとしているのか」ということ。上述した分類では③の意味となり、この場合は進行形で使われることが多い。
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