【語彙の増やし方】語彙の三層構造を理解する ~最適なアプローチの考察~

2022年7月12日増やし方

管理人
管理人

英語において「語彙力」は重要です。
管理人の経験上、効率的に語彙力を増やす方法を纏めてみました。

語彙の三層構造を理解して、それぞれの層における最適なアプローチをとると効率的です。

当サイトの前置詞と語源イメージ記事をKindle化してみました。興味のある方は是非お買い求めください!!

語彙を増やすとは?

管理人は 語彙を増やすということは、次の2点を学ぶことだと考えております。

語彙を増やすとは?
  • その単語の持つ意味の範囲を把握する
  • 状況に応じて適切に使えるようにする

英語と日本語で同じ意味を持つ単語(固有名詞を始めとする一部の単語)については単純に対訳を覚えてしまえば良いのですが、残念ながら多くの単語はそうではありません

ここでは、どのように学習すれば効率的に語彙を増やせるかについて考えていきます。

語彙の三層構造

英語史についてで説明しているように、英語の語彙は大きく分けて3階層に分類することができます。そして、それぞれの層に対する効率的な学習方法を提案すると下図のようになります。

語彙の三層構造

管理人は上記を意識して体系的に学習した訳ではないのですが、試行錯誤した結果、この方法が効率的だと感じました。そのため、当サイトの基礎編では上記の考え方に沿った学習方法を提案しています。

学習法の詳細

各学習法についてその詳細を説明していきます。

「下層」「中層」 → コアイメージの活用

中学で学ぶような基本的な単語は下層に分類されるものが多く、これらの単語を使いこなすことができれば日常会話はかなり話せるようになります。

ただ、こういった基本単語は多義語(複数の意味を持つ単語)であることが多いので、そのコアとなるイメージをしっかりと把握して、そこからイメージで意味を広げるというアプローチが有効だと思っています。

基本単語のコアイメージを説明した書籍がいくつか出版されていますので、それらを参考に学習をするのが良いかと思います(こちらでお勧めの書籍を紹介しています)。

なお、下図は管理人が上記リンクで紹介してる書籍をベースにして、マインドマップ風にまとめたものとなります。

runのイメージ

runという動詞のコアイメージは「何かを走らせること」。そして、そこから変化や直接といったイメージに派生して、色々な意味に分岐しているといった感じです。

「中層」「上層」→ 語源の活用

三層構造の上層・中層については、語源を活用した学習法が非常に効率的だと思います。

単語のイメージを掴むのにも役に立ちますし、 意味の似た紛らわしい単語についても語源からアプローチすることでそのニュアンスを理解できたりもします(ただ、万能という訳ではありません)。

DUO3.0の学習メモでもそれぞれの単語について語源を説明していますので、一読頂ければどのように役立つのかが理解できると思います。

なお、下図はtributeという語根を持つ単語(contribute, attribute, distribute)をマインドマップ風にまとめた図となっています。tribute(割り与える)という語根は、当時ローマを統治していた3部族に由来しており、部族に貢物を割り与えるというところに由来。これに、接頭辞が付加されて、色々な意味に広がっているということになります。

語源についても学習メモにまとめていますので、学習の参考にしてもらえれば良いかと思います。

tributeの意味の広がり

辞書で調べる

英語学習に限らず、辞書を引くことは語彙を増やす上で非常に重要だと思います。管理人はlongmanを好んで使ってますが、自身に合うものを使用すればよいと思います。

なお、辞書についてはこちらにまとめているので参考にしてもらえればと思います。

▶️辞書について

例文暗唱

慣れるまでは少し苦痛に感じるかもしれませんが、単語単位で対訳を覚えるよりも例文単位で覚えた方がその単語のニュアンスも理解できるためお勧めです。当サイトの基礎編でも例文暗唱を勧めています。

状況で覚える

上記で例文単位で覚えることを推奨しましたが、状況に紐付けて覚えるのも非常に効果的な方法です。伸ばす編で紹介している超字幕ESLPODを利用した学習がこれに該当します。


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Posted by EngxEng