【奮闘記】5.9 教材選定と学習法 ~英語脳を作るために~

2022年2月28日英語勉強法

管理人
管理人

前項では「英語脳の作り方」について考察しました。結論としては「瞬間英作文」「例文暗唱」の2つを進めていくことになります。そして、それらを進めるにあたり「教材選び」「学習法」について検討していきます。

「瞬間英作文」と「例文暗唱」については、当サイトの英語学習法における2本柱となっています。それぞれの「目的」が少し異なるので、必然的に「取り組み方」も変わってきます。

当サイトのDUO3.0解説記事をKindle化してみました。興味のある方は是非お買い求めください!!


英語脳の構築方法

まずは英語脳構築方法の整理です。

上記記事で説明したように、英語脳構築のためには「点を増やす」「点を広げる」「文字情報に頼らない」という3点を実施すればよく、その手段として「瞬間英作文」「例文暗唱」に取り組めばよいという結論でした。

目的と手段のイメージを描けば下図のような感じとなります。中学レベルの英語を使えるレベルに昇華するためには瞬間英作文の数をこなし、よりレベルの高い英語を扱えるようにするために例文暗唱を通じて点を増やしていくということです。さらに、文字情報に頼らない癖をつけるために音声のみでのトレーニングも必須ということです。

英語脳の構築方法

教材選定について

次に教材選定です。「瞬間英作文」「例文暗唱」を実践する教材として口コミを参考に次の教材を購入しました。

教材選定

なお、教材選定で管理人が一番こだわったのは「日本語音声→一時的な休止→英語音声」という順序で流れる音源が付属しているという点です。これは字情報に頼らないようにするために必須のツールとなります。逆に言えば、上記選定したもの以外に、この条件を満たす良い教材はありませんでした。そういう意味では、教材選定自体にはあまり悩みませんでした。

また、副読書として大西泰斗先生が出版されている本を何冊か購入しました。たまたま、NHKでやっている英語の番組を見た時に同先生が講師をされており、その説明があまりにも分かりやすかったのでつい色んな本を買い漁ってしまいました。例文暗唱を行う際に文法構造が見えていないと効果も半減してしまうと考えたため、例文暗唱用の副読書として購入しました。

選定した教材とその特徴をまとめると次のような感じになります。なお、ここでピックアップした教材は全て当サイトの基礎編のお勧め教材となっています。それぞれの教材の詳細については、リンク先にまとめてあるのでそちらを参照願います。

項目教材点を作る点を広げる音声)日→英文法強化構文強化単語力
瞬間英作文どんどん話す(森下先生の本)
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スラスラ話す(森下先生の本)
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ポンポン話す(森下先生の本)
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例文暗唱DUO3.0
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副読書大西先生の本(文法)
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大西先生の本(単語)
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管理人が購入した副読書(全て大西先生のものです)

それぞれの教材の学習法

それぞれの教材の学習方法詳細について説明していきたいと思います。

瞬間英作文

教材としては3冊購入教材としては3冊購入しており「どんどん話す→スラスラ話す→ポンポン話す」という順番で取り組みました。内容的にもこの順番が一番良いと思います。

学習方法について

机に座って学習できる時間は限られていたので通勤時間をフル活用して実践していました。そのため、実際に発話するということはせず(変な人に見られるので)、頭の中で英作文をするというスタイルをとっていました。具体的には次の①~④のように進めました。合計3冊やっているので、①~④の内容を×3ということになります。

①内容確認(時間制限は考えない)

見開きの左側にある和文を頭の中で英訳し、右側の英訳を確認するという作業を1冊通してやる。理解できない単語や文法がないかどうかを確認するというのがこの作業の目的です。不明点があれば、辞書や文法書などで確認することになりますが、簡単な単語や文法だったのでほとんどそのまま理解できました。

②テキストベースで瞬間英作文を行う(1~2周繰り返す)

和文を見て頭の中で英訳するという瞬間英作文を1冊通してやる。2週目は1週目よりも早くできることを意識しながら行いました。

③CD音声のペースに合わせて本を見ながら瞬間英作文を行う

CDは「日本語→約2秒の空き時間→英訳」といったペースで進んでいきます。このペースで瞬間英作文が頭の中でできるようになるまで行いました。

④CD音声のみで瞬間英作文を行う

聴覚情報のみで瞬間英作文を行います。③が余裕で出来ていた方も④は意外とハードルが高いと思います。管理人は④だけでも5週ぐらいやったと思います。

意識した点について

瞬間英作文は「覚えることではなく知識を使える形にする」のが目的です。そのため、次の3点に注意しながら実践しました。

出来なくてもどんどん進む

②~④のステップで瞬間英作文が制限時間内に出来ない文章があったとしてもどんどん先に進みました。理由は、出来るまでやろうとするとその文章を覚えてしまう可能性があるためです。出来ない文章を集中的に練習するというよりは、そういった文章がなくなるまで通しで回す回数を増やすというアプローチを取りました。

翻訳しようとしない

瞬間英作文を行う上で「日本語→英語」という翻訳ではなく「日本語→理解→英語」という流れを意識しました。別の言い方をすれば、日本語は「伝えたいことを想起するためのきっかけ」とし、それをどのように英語脳を使って文章構築するのかというトレーニングを意識しました。管理人は、③→④の移行で少し壁を感じたので、無意識のうちに目の前にある日本語を翻訳していたのだと思います。逆に言えば、このアプローチをしない限り④を達成するのは難しいと思います。

間違いやミスは必ずしもダメではない

約2秒の間に瞬間英作文をしないといけないので、色々な間違いやミスを犯してしまいます。日本語を間違えて解釈したり、瞬間英作文の答えと違う内容になってしまったりします。ただ、教材の英文と違っていても日本語で理解した文章を英語で正しく言えれば(自身で判断)OKという基準でやっていました。例えば、「彼は」という主語を「彼らは」と取り違えてしまった場合、動詞の活用が変わってきます。でも、取り間違った「彼らは」という主語で動詞の活用含めてきちんと文章構築できていれば、それはOKという感じです。

スラスラ話すの見開き写真(左:日本語、右:英語)
表紙も取れて、ボロボロになってます

例文暗唱

管理人は、例文暗唱用の教材としてDUO3.0を選びました。DUO3.0は、現代英語の重要単語1600語と重要熟語1000語を重複なしで560本の英文に凝縮させた「暗記する価値のある英文」となっています。詳細は教材レビューに載せているのでそちらを参照ください。

学習方法について

覚えることを目的に瞬間英作文の手法を取り入れながら、次の①~④のように進めました。

①ディクテーション

リスニング強化も兼ねてディクテーションからスタートしました。別途DUO3.0の復習用CDが必要となりますが、まずは聞こえてくる英文を書き取ります(管理人はPCでExcelに入力してました)。そして、テキストの英文と比較して間違えたところを正確に聞き取れるまで聞き直しました。560文あるので結構なボリュームですが、管理人は「英語は絶対勉強するな」で発音学習に加えて、ディクテーションもやっていいたため比較的スムーズにいったと思います。

②それぞれの文章を理解する

それぞれの文章で学ぶべき文法、表現、単語等を細かくチェックしていきます。気付いたことや調べたことは、①で書き取った文章の右側にメモしていました。もちろん、DUO3.0の本にも色々な解説がありますが、その内容はほぼ見ずに副読書として購入した大西先生の本と照らし合わせたり、自分で辞書を引いたりしながら情報をメモしました。560文に対してこの作業をしていくので、全部を終えるのにかなり時間を要してしまいました。

③テキストベースで瞬間英作文を行う

DUO3.0の復習用CDには、持ち運び用の小冊子が付いています。小冊子には、DUO3.0掲載の560文が、左側に日本語、右側に英語という具合に載っているので、日本語→理解→英語といった具合に瞬間英作文していきます。小冊子は瞬間英作文のところに載せた見開き写真と同じようなイメージになります。

本当は写真を載せたかったのですが、出張時に機内に忘れてきてしまいました。

④CD音声のみで瞬間英作文を行う

聴覚情報のみで瞬間英作文を行います。別途DUO3.0の基礎用CDが必要となりますが、日本語→英語という順序で音声が流れてくるので、日本語情報をトリガに覚えた英文をサッと頭の中で言うトレーニングを実施しました。CD音声についていけない場合は、③に戻ってテキストベースで再度トレーニングし直しました。

意識した点について

DUO3.0は「それぞれの文章を理解して覚える」のが目的です。そのため、次の3点に注意しながら実践しました。

覚えるまでやる

瞬間英作文では「出来なくてもどんどん進む」という方針で臨んでましたが、DUO3.0の場合は、覚えるまでは次の文章に進まないというスタンスで臨みました。理由は、瞬間英作文は、本来既に持っている英語の知識を使える形に昇華するためのトレーニング方法となります。そして、例文暗唱は文章の中に散りばめられている単語、表現、文法事項等を理解して例文として覚えることです。管理人の手法では、例文暗唱するのに瞬間英作文の手法を活用しているだけに過ぎないので、本来の目的である「理解して覚えること」を重視したということです。

瞬間英作文する際の日本語は英文を思い出すきっかけ

目的は例文を正しく覚えることなのですがその確認方法が難しいです。例えば、「覚えた例文の30番目を言え」「As well as…から始めるDUOの英文は?」等のきっかけでは、思い出すのが困難です。そこで、瞬間英作文の日本語を見て文章全体としての意味が分かれば「あー、あの例文かぁ」と思い出せるので、その情報をもとに覚えた例文を頭の中から引っ張り出すというやり方をしました。組み立てるというよりは記憶から引っ張り出すという感覚です。

何のために覚えようとしているのかを意識する

DUO3.0の560文には、重要単語・重要熟語・構文・文法等が散りばめられています。そのため、単に文章を覚えるだけでは効果が薄く、何を学ぶためにこの文章を覚えようとしているのかということを意識しました。これは、やり方の②でメモした情報をもとに「分はこの文章でこれを学ぼうとしている」ということを意識しながら瞬間英作文を行いました。



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Posted by EngxEng