DUO3.0例文解説メモ #483
DUO3.0例文の483本目です。
billionaire(億万長者)、trillionaire(一兆長者)という単語もありますね。
millionaire
「百万長者」「大金持ち」「大富豪」等の意味を持つ名詞。語源は、million(百万ドル)+aire(名詞語尾:関係する人)→「百万ドルに関係する人」ということ。ここから、資産額が最低百万ドル保有している人を指し「大金持ち」「大富豪」といった広義の意味も持つ単語となる。
なお、DUOの例文内には出てこないが、資産額に応じて、billionaire(億万長者)、trillionaire(一兆長者)というように拡張された単語も存在する。日本語でも耳にする機会が多い単語なので語源と紐付けなくても普通に理解できると思う。
insist on doing…
「…すると言って譲らない」という意味を持つ表現。動詞insistは「主張する」「言い張る」等の意味を持っており、語源は、in(中に)+sist(立つ)→「中に立つ」ということ。ここから、相手の領域内に入って立つというイメージから、前述した「主張する」「言い張る」という意味につながっている。
そのため、ニュアンス的に前置詞on(圧力)と相性が良く、insist on doing…という形で「相手の領域内に立ち、…するという圧力を加える」といった意味合いになり、意訳すれば冒頭の意味となる。同表現は、学校で必ず習う基本的なものの一つだと思うが、on(圧力)の感覚を意識しながら例文暗唱に取り組むとよいと思う。
acquire
「入手する」「習得する」等の意味を持つ動詞。語源は、ac(~の方へ)+quire(求める)→「何かに向かって求める」ということ。ここから、目的に向かってどんどん追及して求めていくというニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。また、どんどん追及してというニュアンス(語源のイメージ)から、対象となるものは「入手困難なもの」「時間を要するもの」「努力を要するもの」というフレーバーも付加された単語となる。
なお、longmanには、acquireはフォーマルな表現となり、日常的にはgetの方がよく用いられるとの説明がされている。この例文の場合は、masterpiece(傑作:高価で入手困難なもの)がacquireの対象(目的語)となっているので、上述した3つのフレーバーも意識しながら例文暗唱に取り組むとよいと思う。
masterpiece
「傑作」「名作」「模範例」等の意味を持つ名詞。語源は、master(親方)+piece(作品)→「親方の作品」ということ。
当時、職人がマスターランク(親方)になるためにはその実力を示す作品を提出して審査に合格する必要があったことから、masterpieceは「親方になるための作品」→「親方の作品」となり、前述の語源につながっている。また、そういった作品は非常に優れたものが多かったことから冒頭の意味につながる。個人的には、語源に紐付けずに例文暗唱を通じてそのまま覚えてしまうのがよいと思う。
no matter how…
「例えどんなに…でも」という意味の譲歩表現。DUO内の例文には出てこないが、It doesn’t matter how…(どんなに…でも関係ない)という表現を省略し、noを使って強調した表現と考えれば理解しやすいと思う。なお、howの位置にはwhat, where, when等の疑問詞が来ることもあり、それに応じて意味も変わる。
文法的な話になるが、疑問詞に続く…の部分は、S+Vの構造となる点に注意。この辺りの説明は大西先生の本でも説明されているので、その感覚を身につけるためにも一読されることをお勧めする。なお、matterの意味については既に前の例文で出てきておりリンク先で説明しているので読み返してもらえると理解が深まると思う。
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