DUO3.0例文解説メモ #029
DUO3.0例文の29本目です。
carry out(実行する)という句動詞が出てきます。
日常会話では句動詞表現がよく出てきます。これは限られた英語本来語を巧みに駆使して幅広い表現をしていたという歴史的背景があるためだと考えています。詳細はこちらに纏めてますのできになるかたはどうぞ。
president
「大統領」「社長」等の意味を持つ名詞。語源は、pre(前に)+sid(座る)+ent(名詞語尾)→「正面に座る人」ということ。ここから、組織のトップという意味合いとなり冒頭の意味につながっている。この例文の場合は文脈から「大統領」という意味になる。
concrete
「具体的な」「コンクリート製の」等の意味を持つ形容詞(動詞や名詞の意味もある)。語源は、con(一緒に)+cre(成長する)→「一緒に成長する」ということ。ここから「固くする(成長=基盤を固めていく)」というニュアンスに派生し冒頭の意味につながっている。
具体的には、①抽象的ではなく詳細なもの(比喩的に固いもの)→「具体的な」、②建物を建てる素材に意味がシフト→「コンクリート製の」といった感じとなる。
語源からのアプローチとは少し異なるが、「コンクリートは固まる性質がある」→「物事を考えるときも最初はざっくりとしたアイデアレベルのものから始め、最終的にカッチリ固める」→「カッチリ固めたアイデアや計画は具体的なものに他ならない」といった流れでつなげてしまっても便宜上は問題ないと思う。
carry out
「行う」「実施する」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、carry(運ぶ)+out(外に)→「何かを外に運ぶ」ということ。ここから「内から外に運ぶ」→「実行する」というニュアンスになり冒頭の意味につながっている。
なお、longmanには書き言葉ではよりフォーマルなconduct(実施する)を使うとの説明がされている。なお、carry(運ぶ)は語根car(流れ)を持つ単語で「モノを載せて運ぶ」というのが基本イメージとなる。そのため「計画を載せて外に出す」→「実行する」という感覚になると思う。
conductは例文226で出てくる単語になります。違いについてはこちらで説明しているので気になる方は一読頂ければと思います。
welfare
「健康と幸せ」「福祉」「(生活保護の)給付金」等の意味を持つ名詞。語源は、well(良く)+fare(旅をする)→「良い旅をする」ということ。ここから「人生の」というフレーバーが付加され、冒頭の意味につながっている。
なお、後の例文でfare(交通料金)という意味が出てくるが、これは「旅をする」という動詞の意味から通行料を払うという意味になったため。ちなみに、このwelfareを逆にしたfarewellは「良い旅を」といった意味になり、farewell party(送別会)、farewell message(告別の辞)といった表現がある。
reform
「改革」という意味の名詞。語源は、re(再び)+form(形作る)→「再構築する」となり、冒頭の意味につながっている。なお、日本語でリフォームというと「家の改築」という意味になるが、英語にはその意味はないので要注意。longmanによると、reformの対象は、system, organization, law, 人の心などとなっている。
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