DUO3.0例文解説メモ #037
DUO3.0例文の37本目です。
文法的には受動態の文章となります。
この例文で出てくるデバイスという単語ですが、日本語ではICやトランジスタといった部品に対しても使われることがあります。ただ、英語にはそういう意味がないんだよという説明を英訳する人から言われた記憶があります。
全体
この例文は受動態となっている。受動態を使うケースは基本的には「行為者を表せない or 表したくない」時となる。大西先生の本でそのような状況がいくつか説明されているが、この例文の場合は「客観性を与えるため」「行為者を特定できないため」のいずれかになると思う。
device
「(特定の目的を果たす)装置」「手段」「策略」等の意味を持つ名詞。語源は、動詞divide(分ける)と同じでコアは「分けられたモノ」ということ。ここから、「特定の目的に合うように」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
少し補足をすると、特定の目的に合うように分けるには「計画」や「工夫」をする必要があるので、そのように分けられた(作れられた)ものということ。
具体的には、①特定の目的に合うために作られたモノ→「装置」、②特定の目的に合うために作られた方法→「手段」、③特定の目的に合うために作られた計画→「策略」となる。また、「特定の目的」というのが「便利な」「簡単に」といったフレーバーにもつながっている。
without permission
「許可なく」「無断で」等の意味を持つ表現。この表現で使われている名詞permissionは「許可」「認可」等の意味を持っており、語源は、per(通して)+mit(送る)→「通過させる」ということ。ここから「許す」というニュアンスとなり、前述の「許可」「認可」という意味につながっている。
そのため、without permissionという形で「許可なしに」ということ。また、withoutは「~なしに」という意味を持ち、リンク先で説明しているように「境界の外」を意識した前置詞となる。そのため「許可外」ということを明示するのにしっくりくる前置詞となる。
ちなみに、withoutとwithinのコアイメージは下記。リンク先の説明を合わせて読んで頂ければ理解が深まると思います。
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