DUO3.0例文解説メモ #088
DUO3.0例文の88本目です。
despiteとin spite ofの違いはよくテストの問題で出る印象があるので併せて覚えておくとよいと思います。
この例文で出てくるfailureという単語は、スティーブジョブズのスピーチで「失敗した人」という意味で出てきます。学んだ単語が実際の活きた表現の中で使われるのを見ると嬉しい気持ちになりますね。
ironically
「皮肉にも」「皮肉なことに」等の意味を持つ副詞。
despite
「~にも関わらず」という意味の前置詞。語源は、de(下に)+spite(見る)→「何かを下に見る」ということ。ここから「重要視しない」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
despiteとin spite ofの違い
両者とも「…に関わらず」という意味を持つ表現となり、in spite of…(…に関わらず)はリンク先の例文で使われている。ここでは、両者のニュアンスの違いについて簡単に説明する。
まずdespiteは上述したように「重要視しない」という語源イメージとなる。そして、in despite of…(…の軽蔑の中で)という形で使われ、ここから「…に関わらず」という意味につながっている。更にここから、①in despite of が省略されてdespiteだけとなる、②despiteのdeが消えてspiteのみとなり、in spite of…となる。という2つの流れに分岐している。①と②はほぼ同じ意味を持つらしいが、どちらかというとdespiteの方が固い印象(in spite ofよりも書き言葉でよく用いられる)になるらしい。
ちなみに、ポルトガル語でもem despeito de…(~に関わらず)という表現はあるが、②に相当するものはなかった。この辺りは言語の発展過程で変わってきたのだと思う。余談になるが、英語ではdespite ofというのは間違いだが、それに相当するポルトガル語despeito deではOKというのは少し面白いと思った。
endeavor
「試み」「努力」等の意味を持つ名詞。語源は、en(中に)+dever(義務)→「義務の中に入れる」ということ。ここから「義務を全うするための決死の努力」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
義務は英語でdutyなのでendeavorのスペルの中から見つけるのは難しいかもしれないが、ポルトガル語だと義務はdeverとなるのでヨーロッパ語圏の言語知識があると少し楽に覚えることができる印象。また、endeavorはスペースシャトルの名前にもなったことがある。
result in…
「…の結果になる」という意味の表現。この表現で使われている動詞resultは「結果として生じる」という意味を持ち、語源は、re(後ろに)+sult(跳ぶ)→「後ろに跳ぶ」ということ。ここから「アクションに対してその結果が返ってくる」といったニュアンスとなり、前述の意味につながっている。そのため、<result in…>という形で「…という範囲に返って来る」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。
failure
「失敗」「しくじり」「倒産」「失敗した人」等の意味を持つ名詞。#087で説明した動詞failの名詞形となる。fail自体にも名詞としての意味は存在するが、without failという形で使われるのが主で、それ以外はfailureを使うことが多い印象。
YouTube動画版
動画版も作ってみました。宜しければ、チャンネル登録お願いします。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません