DUO3.0例文解説メモ #350
DUO3.0例文の350本目です。
きっと例文347との対比で作られた例文だと思います。「目で見て」or「耳で聞いて」の違いですね。
全体
おそらくこの例文は、#347の例文と対比される形で作られているものだと思う。「目で見て」「耳で聞いて」という違いを意識をしながら例文暗唱するとよいと思う。
audience
「聴衆」「観客」等の意味を持つ集合名詞。語源は、audi(聴く)+ence(名詞語尾)→「聴いている状態」となり冒頭の意味につながっている。
auditorium(講堂)のところでも少し触れたが、語根audi(聴く)は、audition(オーディション)、audit(監査)といった単語にも使われており、聴くだけでなく「知覚する」「理解する」といった意味も持っている。そのため「主に聴くことで理解する」というような感覚で覚えておけばよいと思う。
なお、前の例文で出てきたspectator(観客)は、スポーツやショー等の見て楽しむ観客というニュアンスで使われるのに対して、audienceはコンサート、ラジオ、映画などのように聴く要素が強いものに対して使われる傾向となる。また、文法的な話になるがaudienceは聴衆という集団を表すのに対して、spectatorは1人の観客を表す。そのため、1人の聴衆はan audience member、集団としての観客はspectatorsというような表現になると思う。
be impressed by/with…
「…に感銘を受ける」「…に感動する」等の意味を持つ表現。この表現で使われている動詞impressは「印象づける」「感動させる」等の意味を持っており、語源は、im(中に)+press(押す)→「(何かを)中に押し込む」ということ。ここから、「(人の心に)何かを押し込む」→「影響を与える」といったニュアンスとなり前述の意味につながっている。
また、物理的にハンコを押し込めば「押印する」といった意味になる(impressにはこの意味もある)。ちなみにポルトガル語ではプリンターをimpressorというが、これは紙に字を押し込むといった感覚から来ているのだと思う。少し脱線してしまったが、be impressed by/with…という形で「…により感動させられる」→「…に感動する」となり冒頭の意味につながっている。
なお、longmanにはby/withの2種類の前置詞を取りうる形となっているが、その違いはここで説明したようにimpressedを受動態的なニュアンスで使う場合はby、形容詞的なニュアンスで使う場合はwithを使うということだと思う。この例文の場合はbyを使っているので「彼の講義によって」という部分を強調しているのだと思う。
eloquent
「雄弁な」「説得力のある」「表情豊かな」等の意味を持つ形容詞。語源は、elo(外に)+quent(話す)→「外に向かって堂々と話す」となり冒頭の意味につながっている。elo(=ex=外に)というのはスペルから判断しにくいのに加えて、quent(話す)もあまり使われない語根なので語源からのアプローチは万人受けしないかもしれない。
colloquial(日常会話の)という単語を知っていれば、quent(話す)という語根も連想できると思うが、そうでない場合は。素直に覚えてしまうのが良さそうな印象。
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