DUO3.0例文解説メモ #010
DUO3.0例文の10本目です。
文章としては「so that構文」になります。tellの「分かる」という意味もしっかりと押さえておきたいです。
tell(分かる)という意味は、海外ドラマのFriendsでも何回か出てきました。例を挙げる次の①②です。①ゲイ疑惑を持たれている話者がゲイの人に対して、So you can tell?((自分がゲイじゃないことを)お前は分かるのか?)というシーン、②行為をしてしまった相手が高校生だと発覚し、hard to tell((高校生だと)分からなかった)と言っているシーン。
so…that~
「とても…なので、~である」という意味の表現。いわゆるso that構文と呼ばれる形で学校で必ず習う重要構文の一つとなる。大西先生の本に感覚的で分かりやすい説明がされているので一読をお勧めする。少し自分なりにアレンジして説明すると次のような感じとなる。
まず初めにsoには大きく次の二つの機能がある。①矢印「→」の機能(これは、#028や#456のように、soは接続詞として「だから(矢印の機能)」という意味を持っていることから分かる)、②強調の機能(soには「とても」「非常に」という意味があることから分かるが、個人的には「これほどまで」というニュアンスの方がしっくりくる)。
このことを踏まえて、例文に沿って説明すると、Bob was so beside himself(強調のso:ボブは取り乱すほどの状態ですよ)となり、次にsoのもう一つの機能である矢印がthat以下のhe could scarcely tell fact from fiction(現実と虚構の区別がほとんどできなかった)を導くということ。そのため、so that構文は、「強調+矢印(結果を導く)」の構文と考えることができると思う(thatは省略されることもある)。
なお、soをveryで置き換えた場合、veryに矢印の機能はないため、取り乱していたで終わるのが普通となる。
be beside yourself
「我を忘れている」「逆上している」「取り乱している」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、be(いる)+beside(傍に)+yourself(自身)→「自身が傍にいる」ということ。ここから、「自身の精神が肉体から出て傍にいる」となり、自身を上手くコントロールできなくなることから冒頭の意味につながっている。
tell fact from fiction
「現実と虚構の区別をする」ということ。定型表現ではないが、ここではtellが「分かる」という意味で使われている。tellはメッセージを伝えることに重きを置く動詞で、通常は伝える相手と内容を目的語に取る。例を挙げれば、I’ll tell you their contact details(彼らの連絡先をあなたに伝えます)ということ。加えて、「伝えることができる」ということは「自分は知っている」「分かっている」ということに他ならないため、tellは「分かる」というニュアンスも持った単語となる。
以上のことを踏まえて分解して考えると、tell(分かる)+fact(事実)+from(起点)+fiction(嘘)→「嘘を起点として 事実が分かる」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。
scarcely
「ほとんどない」という意味を持つ副詞。語源はスペルからは分かりにくいが、excerpt(抜粋する)という単語に関係しており、「抜粋したものの量は限られている」といったニュアンスから冒頭の意味につながっている。
語源から紐付けて覚えるアプローチがあまり有用ではない単語となるため、そのまま覚えてしまった方が良いと思う。なお、同じ意味を持つ単語としてはhardlyがある。また、滅多にないというときは、rarely or seldomを使う。
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