DUO3.0例文解説メモ #149
DUO3.0例文の149本目です。
この例文出てくるcheatですが「チート能力」「チートデイ」といった形で日本語でも使いますね。
チート能力は「他を圧倒する能力」=「不正とも言える能力」、チートデイは「ダイエット中に停滞期に入らないように1日だけ大量に食べて体を騙す日」ということ。どちらも「不正」「騙す」というのが根底に感じられると思います。
cheat
「浮気する」「カンニングする」「だます」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、ex(外に)+che(落ちる)→「外に落ちる」ということ。ここから「相続人なしで資産所有者が亡くなり、その資産がどこかへ落ちる」→「そうなったときの法的な対応」といった意味合いで使われるようになった単語となる。そして、更にここから「不正な方法で資産を没収する」といったフレーバーが付加されて冒頭の意味につながっている。
cheatはもともとescheatというスペルだったようだが、es(外に)の部分が省略されており語源も少し込みいっているので、個人的には「不正をすること」というのが基本イメージで紐付けてしまえばよいと思う。また、ゲームなどで、チートな能力(インチキというニュアンス)という形で使われるので日本語でも比較的馴染みのある単語になると思う。
suspend A from B
「A(人)をB(学校や職場)から停学にする」という意味を持つ表現。この表現で使われている動詞suspendは「一時中止する」「一時無効にする」等の意味を持っており、語源は、sus(下に)+pend(吊るす)→「下に吊るす」ということ。ここから「一時的に外に置く」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。そのため、suspend A from Bという形で「Bという起点からAを吊るす」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。
なお、この例文の場合は受動態となっており、A was suspended from B(BからAが吊るされている)ということ。例文に沿って訳せば「schoolから吊るされている」→「停学になっている」ということになる。
なお、ズボンつりのことをsuspender(サスペンダー)というので、そこから、①suspendの「下に吊るす」というイメージ、②from(起点)と相性が良いこと(どこから吊るすか)という二点は感覚的にも理解しやすいと思う。
as for…
「…に関しては」「…はどうかと言うと」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、as(イコール)+for(~に向かって)→「今まで話した内容とイコールで新たな方向へ向かう」ということ。
少し分かりにくい説明だが、これまで説明した内容を踏まえて(関係して)、新しいトピックスへ向かうといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。この例文では、最初に私のことについて話しており、それを踏まえてNickはね。。。という流れでas forを使っている。
get away with…
「…(悪いこと)から逃げ切る」という意味を持つ句動詞。分解して考えれば、get(動いて入手する)+away(離れる)+with(…について)→「…について離れた状態を入手する」ということ。通常、with以下には悪い内容が来る。
この例文の場合は、it(カンニングをしたということ)に対して離れた状態を入手する→「罪を逃れる」「タダで済む」という意味になる。withは「一緒に」というのが基本的な意味だが、昔はagainstやtowardなどの方向を表す前置詞として使われていたため、その名残としてwith(について)という意味も持つ単語となる。
また、withを「一緒に」という意味で使用して「持ち逃げする」というニュアンスで使うこともあるので、この辺りは文脈に応じて臨機応変に判断していくことになると思う。例:The thieves got away with jewellery worth over $50,000(その泥棒たちは$50,000以上の価値がある宝石を持ち逃げした)
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