DUO3.0例文解説メモ #018
DUO3.0例文の18本目です。
those who…(…する人々)という表現はよく使われる印象があります。
この例文に出てくるarticleのような多義語は語源に遡ってマインドマップ風にすると記憶にイメージとして残りやすいと思います。
article
「記事」「条項」「品物」「冠詞」等の意味を持つ多義語の名詞。語源は、arti(ピッタリ合う)+cle(指小辞)→「何かをピッタリ合わせる小さなモノ」ということ。ここから、「小さな接合部」「区切られた部分」「より大きなものに結合するもの」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。同語根を持つ身近な単語としてはarm(腕)があり、腕は「肩と関節で接合され、より大きな体につながる部分」であることを考えるとイメージしやすいと思う。
冒頭の意味を少し補足すれば、①新聞や雑誌で区切られた内容→「記事」、②契約書内で区切られた各項目→「条項」、③同類のものの一部→「品物」、④名詞やフレーズにつながるもの→「冠詞」ということ。文章だと少し分かりにくいと思うので、マインドマップ風にまとめた図を下に示す。
contain
「含む」「抑える」等の意味を持つ動詞。語源は、con(一緒に)+tain(保つ)→「何かを一緒に保つ」ということ。ここから、容器の中に何かを閉じ込めるというようなニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。
なお、longmanには、日常的にはhave A in…(Aを…に保つ)という表現の方がよく用いられるとの説明がされている。この例文の場合は、This article(この記事)は、tips(役立つ情報)を一緒に保ってますよ(articleに含んでますよ)、for those who…(…する人のための)ということ。
those who…
「…する人々」という意味の表現。those people who…のpeopleが省略された形で、whoは関係代名詞の制限用法となる(制限用法と非制限用法については#011で説明しているので忘れてしまった方は読み返して頂きたい)。
thoseはthatの複数形で、thatは話者からの距離が遠いものを指し示すときに使われる単語となる。そのため、those who…という形で俯瞰的に対象を指定つつ関係代名詞の制限用法で限定してるということになると思う。
be eager to…
「しきりに…したがっている」という意味の表現。この表現で使われている形容詞eagerは「熱望している」「熱意にあふれた」等の意味で、語根eag(鋭い)を持つ単語となる。ここから「今ちょうどその気持ちが強い」というニュアンスとなり、前述の意味につながっている。同表現は<want to…>よりも熱望度が強いときに使われる。
海外ドラマのFriendsで「振った女性が見違えるほど綺麗になっており、挨拶後にすぐに話に行きたいのを我慢しているシーン」でI don’t wanna seem too eager(物欲しそうに見られたくない)という表現が出てきました。こういった表現からeagerのニュアンスが感じ取れると思います。
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