DUO3.0例文解説メモ #391
DUO3.0例文の391本目です。
It is the case that…
「…は事実である」という意味の表現。caseの語源は「落ちる」という所に由来しており、「何かが落ちること」→「何かが起きる」というのが基本的なイメージになると思う。
そのため、この例文にその感覚を適用すると「厳しい生活を強いられていること」が落ちてくる(起きる)となるので「事実」という意味になる。個人的には定型表現として例文暗唱を通じて丸暗記してしまってもよいと思う。
those who…
「…する人々」という意味の表現。前の例文にも出てきており詳細はそこで説明しているので気になる方はリンク先を読み返して頂ければと思う。
live on…
「…だけを食べて暮らす」「…で暮らす」等の意味を持つ句動詞。分解すれば、live(生きる)+on(接触)→「何かに接触して生きる」ということ。ここから、特定のものだけに接触してといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。(onを「上に」と考えて、特定のものの上で生きていくというイメージでもよいと思う)。
具体的には、①…の部分に特定の食物が続いた時→「…だけを食べて暮らす」、②…の部分にお金が続いた時→「…だけで暮らす」といった感じとなる。なお、live onには「生き残る」といった自動詞の意味もあるが、これは、live(生きる)+on(継続)→「生き続ける」というイメージになると思う(この場合、onの後ろには何も続かない)。
pension
「年金」「恩給」「食事付きの小さなホテル」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、pens(吊るす)+ion(名詞語尾)→「吊るすもの」ということ。これだけだと何に対して吊るすのか分からないが、Etymology Dictionaryには「過去の仕事を考慮した定期的な支払い」といった説明がされているので「その人の過去の実績を天秤に吊るして、それに見合う対価を定期的に支払うこと」と理解することができる。これはまさに「年金」や「恩給」を表しているので、pensionから「過去の実績に吊るして支払われるもの」というイメージを持てればよいと思う。
なお、pensionには「食事付きの小さなホテル」という意味もあるが、これは年金生活者が自宅で空き部屋を利用して、食事付きの廉価な宿泊施設を運営したことに由来している。日本語のペンションは、リゾート地や観光地にある小規模ホテルを指すことが多いので、pension=ペンションとはならない点に要注意。
force A to do…
「A(人)に…するように強制する」「A(人)に…するように強いる」等の意味を持つ表現。文法上は、 前の例文で出てきた使役構文<make+A+動詞原形>での書換も可能だが強制度はforceの方が上となる。そのため、人ではなく状況を主語にして使うのが一般的な使い方となる。なお、この例文では受動態として使われている。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません