DUO3.0例文解説メモ #358
DUO3.0例文の358本目です。
adapt(適合する)とadopt(選ぶ)は混同しやすい単語です。発音が異なるのでその辺りを意識しながら例文暗唱するとよいと思います。
cannot
can’tを省略せずに書いた形となる。省略せずに書く理由は、notの部分を強調するためでこの例文の場合は「逃げられない」ということを強調していることになる。なお、ライティング時の話になってしまうが、can notとスペースを入れないように要注意(昔はスペースを入れた形でも使われていたが、最近ではcannotが正しいとされることが多い)。
escape
「逃げる」「脱出する」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、es(外に)+cape(マント)→「マントから外に出る」ということ。これは、囚人が逃げるときに自分のマントだけを掴ませて、マントを自身から外に出す(置き去りにする)というところから来ているらしい。
そのため、escapeは「何かの囲みを破って」というようなニュアンスが感じられる単語となっており、この例文の場合は「厳しい現実という囲みを破って」というようなニュアンスになると思う。
ちなみに、cape(マント)という単語だが、これはポルトガル語のcapa(カッパ)に由来しているらしい。さらにcapaというのは頭からかぶるものなので、cattle(畜牛)やchapter(章)で説明した語根cap(頭)に由来している。また、capeにはマント以外に岬という意味もあるが、これは岬が頭のように見えることに関係しているらしい。完全な雑学になるが、アフリカにある喜望峰の近くに位置するケープタウンという都市の名前もCape of Good Hope(喜望峰)に由来している。本題からそれてしまったが、この例文のように起点を意味する前置詞fromとセットにしたescape from…という形で「…から逃げる」という意味になる。
harsh
「厳しい」「過酷な」「耳障りな」等の意味を持つ形容詞(動詞としての意味もある)。スペルから想像すると、hard(厳しい)と語源的に何らかの関係性があるのではと感じる単語。ただ、調べた限りでは全く別語源となっており「不快な手触り感」というようなところから来ているらしい。そのため、「不快な感覚」といったイメージで紐付けておけばよいと思う。
adapt to…
「…に順応する」「…に適合する」等の意味を持つ表現。動詞adaptは、ad(~の方へ)+apt(掴む)→「~の方へ掴む」ということ。ここから「連結する」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。語根apt(掴む)を持つ身近な単語としては、電源コネクタ変換を行うadaptor(アダプター)があるので、そこからイメージを膨らませて紐付けてもよいと思う。
また、前の例文で出てきたbe apt to do…(…しがちである)で使われているaptの説明も読み返すとイメージの強化につながると思う。なお、後の例文で出てくるadopt(選ぶ)と混乱しがちなので要注意(発音が違うので音とイメージを紐付けれるように繰り返し聞くのがよいと思う)。
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