DUO3.0例文解説メモ #454
DUO3.0例文の454本目です。
議会は国によって呼び方が異なります。アメリカはCongress、イギリスはParliament、日本はDietです。
federal
「連邦の」という意味を持つ形容詞(名詞の意味もある)。語源は、fed(信頼)+al(形容詞語尾:関する)→「信頼に関する」ということ。ここから「契約」「盟約」「協定」といった意味に派生し、それぞれの州が契約で一つになった集団という意味で冒頭の訳となっている。
なお、連邦の意味については深く説明しないので気になる方はWikiを参照して頂きたい。個人的には、日常会話で多用されるような単語ではないし意味としても「連邦の」を押さえておけばよいと思うので、この例文暗唱を通じて暗記してしまえばよいと思う。
また、同単語が使われている比較的耳にする表現としてはFBI(Federal Bureau of Investigation)がある。語源のつながりが気になる人は、前の例文で出てきたconfidential(機密の)やfaith(信頼)の説明を読み返してもらえれば、語根fed(信頼)のイメージが強化されると思う。
budget
「予算」「経費」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、bu(膨らむ)+et(指小辞)→「膨らんだ小さいもの」ということ。ここから、財布やポーチといった意味に派生し(おそらくお金を入れれば膨らむため)、中に入っているお金に焦点が当たって「財布に入れるお金」というニュアンスから冒頭の意味につながっている。
この例文ではfederal budget(連邦予算)という熟語で使われているが、会社の予算という意味でも普通に使われる単語となる(実際に、海外赴任していた時にも年度計画シーズンになるとbudget作成をしていた)。身近な例としてはレンタカー会社のbudget(*)があり、海外へよく行く人は空港で見かける機会があると思うし、実際に利用された方もいるのではないかと思う。
(*)名前の由来は他社よりも安価なbudget(予算)で車が借りれるといったことらしい。海外の空港でbudgetという看板を見た時に、この内容を思い出すように意識できれば記憶の定着にもつながると思う。
narrowly
「かろうじて」「(範囲を)絞って」等の意味を持つ副詞。語源としては、形容詞narrow(狭い)にly(副詞末尾)を付加して副詞化した単語となるが、残念ながら形容詞narrowの語源は調べた限り不明とあり語源としての意味は分からなかった。ただ、辞書を調べれば「(幅が)狭い」「きわどい」「限られた」等の意味を持っているため、「入口(もしくは出口)がちょっとだけ開かれているようなイメージ」を持っておくと個人的には良い気がする。
具体的には、①出入口がちょっとだけ開かれている→「狭い」、②出入口が狭くモノの出入りがちょっとだけできる状態→「きわどい」「限られた」といった具合に前述の意味につなげることができると思う(語源とは関係ない完全なこじ付けになるが)。
narrowを「狭い」という意味で覚えている人も多いと思うが、それだとこの例文のような「かろうじて(副詞の意味で)」という意味の想像がしにくいと思うので、前述したようなイメージを持っておくか、narrow(もしくはnarrowly)を使った例文に多数触れて感覚を身につけておく必要があると思う。
be approved by…
「…によって認められる」「…によって承認される」等の意味を持つ表現。便宜上、この表現で使われている動詞approve(承認する)の説明をする前に、動詞prove(証明する)の説明を先にする。
proveの語源は、スペルからはちょっと想像しにくいが、pro(前に)+to be(いる)→「前にいる」ということ。ここから、ラテン語でprobus(良い事)という名詞につながっているが、これは前にいるものは「正しいもの」「良いもの」ということに由来している。このprobusが最終的に、動詞proveへつながっていき「正しいことを確かめるためにテストする」→「正しいことを示す」→「証明する」といった具合に意味が派生している。
以上のことを踏まえて、動詞approveの語源を考えると、ap(~の方へ)+prove(正しいことを示す)→「正しいことを示す方へ行く」ということ。補足すれば、提示されたものが正しいものだとオフィシャルに判断されてその方向へ行く→「承認する」ということ。この例文では、be approved by…という受動態の形で使われている。
長々書いてしまったが、日本語でも許可するという意味でアプルーブすると言ったりすることがあるので、こういった日本語に慣れている人は語源は参考程度に読んでもらえるとよいと思う。
Congress
「議会」「国会」等の意味を持つ名詞。語源は、com(一緒に)+gress(進む)→「一緒に進む」ということ。ここから、みんなで一緒に議論をして物事を進めるというニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
この例文のように最初のcを大文字にすれば「アメリカ連邦議会」という意味に特定される。前の例文で出てきたparliament(議会)のところで説明したように、国によって議会をどのように呼ぶかは違いがあるため、気になる人はWikiで調べてみるとよいと思う。
代表的な国の例を挙げれば、アメリカはCongress、イギリスはParliament、日本はDiet(日常的に通じるのかは不明だが)となり、この例文ではアメリカの連邦議会のことを指しているのだと思う。
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