DUO3.0例文解説メモ #031
DUO3.0例文の31本目です。
文法的には仮主語itが出てきます。
学校で主語が長いときには仮主語itを使ってその内容をthatで説明するといった形で学ぶと思います。ルールとして覚えるのではなく、この例文暗唱を通じて感覚と紐付けることを意識するといいと思います。
it goes without saying that…
「…は言うまでもない」という意味の表現。itは形式主語でthat以下のことを指すので、それを踏まえて直訳すると「…は言うことなしに進む」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。
感覚的にはとりあえず言いたい状況をitで受けておいて詳細はthatで導く感覚となる。具体的には「それは進むんだよ、言わなくてもね、で、それっていうのはね…」ということ。itやthatのより詳細な説明は大西先生の本に書かれているので、この辺りを知りたい方は一読をお勧めする。
aging
「老化」「加齢」等の意味を持つ名詞。age(年)という単語はよく知られているが、動詞として「古くする」という意味も持っており、この現在分詞agingが名詞化したものとなる。そのため「古くなっていくこと」というニュアンスから冒頭の意味につながっている。
そのため、aging of societyで「社会の高齢化」という意味となる。societyが社会という意味を持つのは、SNS(Social Networking Service)から連想できると思う。少し余談になってしまうが、日本語でエージングというと、電気製品の「慣らし運転」を指すことが多いが英語ではbreak-inという単語を使う印象がある。
society
「社会」「世間」等の意味を持つ名詞。語源は、ラテン語のsocius(同僚、会員、仲間)から来ており、そこから「結合、同盟、団体、組合」等の意味に派生して最終的に冒頭の意味につながっている。そのため、制度や機能という視点での集まりや結びつきというのがこの単語の基本イメージになると思う。また、後の例文にassociate(関連付ける)という動詞が出てくるので、その際に語根soci(仲間)というのを覚えておくと理解しやすいと思う。
societyを語源分解すると、socio(社会の)+ty(名詞語尾)となる。スペルからは想像しにくいが、接頭辞socio(社会の)は、consequence(結果)、second(第2の)などに含まれている語根seq(続く)に由来している。
なお、これまでの説明は、ラテン語のsocius(同僚、会員、仲間)というのを紹介してそこからsocietyに紐付ける流れとした。別アプローチとして、語根seq=soci(続く)から出発して「人が続いてくれば集団ができ上がり、仲間意識が芽生えて一つの社会になる」という流れでsocietyを理解しても良いと思う。
inevitable
「必然的な」「避けられない」等の意味を持つ形容詞。語源は、in(否定)+e(外に)+vit(避ける)+able(~できる) →「外に避けることができない」となり、冒頭の意味につながっている。
語根vit(避ける)は覚えてもあまり有用でないと思うので、語源に遡らずに単語として覚えてしまった方が良いかもしれない。なお、ポルトガル語にはevitar(避ける)という動詞があるので、ヨーロッパ語圏の言語の知識がある方にとってはそちらと紐付けて覚えることもできると思う。
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