DUO3.0例文解説メモ #082
DUO3.0例文の82本目です。
微妙なニュアンスの差を持つ単語も語源からアプローチすることでその差をクリアにすることができます。
単語の日本語訳だけでは中々表現しずらいニュアンスも英単語の語源に遡るとそれがクリアになるケースが多々あります。そして、最も重要な点は「理解したらゴール」ではなく「それらのニュアンスを例文暗唱を通じて脳に刷り込んでしまう」という作業(トレーニング)を行うことだと思ってます。
admire
「称賛する」「鑑賞する」等の意味を持つ動詞。語源は、ad(~の方へ)+mire(驚く)→「驚く方へ行く」ということ。ここから「感心する」「高く評価する」といったポジティブなニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。日本語の尊敬するというニュアンスは、respectよりもadmireの方が近い印象もある。
perseverance
「忍耐」「不屈の努力」等の意味を持つ名詞。語源は、per(徹底的に)+severe(厳しい)→「徹底的に厳しくする」ということ。ここから「忍ぶ」「耐える」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。severeは日本語でも「シビアな状況だね」という感じで日常でも使うので理解は難しくないと思う。
wisdom
「知恵」「分別」「教え」等の意味を持つ名詞。語源は形容詞wiseにdom(名詞語尾:状態、位置)を付加して名詞化された単語となるため、まずは形容詞wiseについての説明をする。wiseは語根wi(見る)を持っており「見て知ること」というのが語源としての意味になる。wiseを辞書で引くと「賢明な」「賢い」という意味が載っているが、「実際に見て経験した知識を活用して」というコアが根底にある単語となっている。
本題に戻り、wisdomは上述したwiseを名詞化したものとなるため、「実際に見て経験した知識を活用すること」となる。ここから、①経験に基づいた判断や感覚→「分別」、②経験を通じて蓄積された知識→「知恵」「教え」といった具合に冒頭の意味につながっている。ただの知識(knowledge)ではなく、それまでに得た知識や経験を活用していくことに焦点が当てられた単語となっているので、この例文のようにadmire(尊敬する)の対象になるというのもしっくりくると思う。
加えて、日本語で言うところの「おばあちゃんの知恵袋」的なニュアンスもあるのではないかと思う。また、有名な英和・和英辞典にウィズダムがあるが、単に知識を詰め込むのではなく活用していくという意味で名付けられているのではないかと思う(ネーミングの本当の背景はちょっと分からなかったが)。
flatter
「おだてる」「(人を)引き立てる」等の意味を持つ動詞。語源は、flat(平坦)と同じスペルが入っていることから、「相手(人間関係)を平らにする」ということ。純粋に褒めるというよりは、人間関係に支障が出ないように相手を褒める(思ってなくても)といったニュアンスを持つ単語となる。
また、実際よりもよく見せるといったフレーバーも持っている。そのため、DUOの和訳のように「お世辞」というのがしっくりくると思う。
YouTube動画版
動画版も作ってみました。宜しければ、チャンネル登録お願いします。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません