DUO3.0例文解説メモ #042
DUO3.0例文の42本目です。
文法的には受動態の文章となります。
全体
この例文は受動態となっている。受動態を使うケースは基本的には「行為者を表せない or 表したくない」時となる。大西先生の本でそのような状況がいくつか説明されているが、この例文の場合は「客観性を与えるため」「行為者を特定できないため」のいずれかになると思う。
institute
「学会」「研究所」「機関」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、in(中に)+stitut(立つ)→「中に立てるもの」ということ。ここから「特定の何かを求めて人々の中に設立する」といったニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。「組織」を指す場合と「組織が入っている建物」を指す場合の2つがある。この例文では、research(研究)でinstituteを修飾しており、文脈から後者の「建物」の意味となる。
establish
「(組織や会社等を)設立する」「(関係等を)確立する」「(事実・原因等を)立証する」等の意味をもつ動詞。語源は、st(立つ)+able(~ができる)→「立つことができる」ということ。
ここから「固めて強固にする」といったニュアンスとなり、①会社や組織を強固にする→「設立する」、②関係性や白黒はっきりしないことを強固にする→「確立する」「立証する」といった具合に冒頭の意味につながっている。
ちなみに、establishのeは語源には関係なく発音上の問題で付加されたもののようなのであまり気にする必要はない。ポルトガル語の例を出せば、英語のstrange(奇妙な)は、estranhoとなるので付いたりつかなかったりするのかもしれない。なお、longmanには①の意味で使う場合、日常会話ではset upやstartを使うことが多いとのこと。
1960s
「1960年代」という意味を持つ表現。1960’sのようにアポストロフィを付ける場合もある。このsは複数形のsで、1960年、1961年・・・1969年をまとめたものということ。
in the late…
「…後半」という意味の表現。この例文の場合は、1960年代の後半という意味なので1965年~1969年となる。theがついているのは、このように期間が具体的に特定されるため。
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