DUO3.0例文解説メモ #453
DUO3.0例文の453本目です。
be to構文が使われてますね。
priority
「優先事項」「優先権」等の意味を持つ名詞(形容詞としての意味もある)。語源は、prior(事前の)+ity(名詞語尾)→「何かの事前にあること」となる。ここから、優先といったニュアンスが生まれ冒頭の意味につながっている。なお、日本語でも優先という意味でプライオリティという単語を使うことがあるので、耳にしたことがある人もいるのではないかと思う。
be to…
文法的にはbe to構文と言われる表現。前の例文で出てきたbe yet to…(まだ…していない)のところで既に説明済みなので詳細はそちらを参照頂きたいが、要点のみ再掲すると、①to以下をするということに向かっている状態、②toは到達のニュアンスも含むため、カチッと固定されている感が出て改まった文章で使われることが多い、という二点となる。
この例文の場合は、to settle this dispute(論争に決着を付ける)ことに向かって状態がカチッと固定されているということになるので、意訳すれば「論争に決着を付けなければならない」ということになる。予定、運命、意図、義務、可能の5つの意味分類で言えば「義務」に該当すると思う。
settle
「(論争・問題などを)解決する」「(日取りなどを)決定する」「くつろぐ」「移り住む」「入植させる」「(勘定・借金などを)支払う」等の意味を持つ多義語の動詞。語源は、sit(座る)やset(セットする)と同じ語根set(座る)を持つ単語で名詞形の「長いベンチ」というのがもともとの意味(最近ではあまり使われないが)。
ここから、「座らせる」というニュアンスを持つ動詞に派生し、①論争を座らせる(=落ち着かせる)→「解決する」、②日程調整を座らせる→「決定する」、③自身を座らせる→「くつろぐ」、④人がある場所に移動して座らせる→「移り住む」「入植させる」、⑤借りているお金を座らせる→「支払う」といった具合に冒頭の意味につながっている。なお、この例文では①の意味で使われている。
dispute
「論争」「言い争い」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、dis(離れる)+pute(考える)→「それぞれ離して考える」ということ。もともとは商業関係で使われていた用語で、個々のアイテムを別々に離して考え、最後にその合計の計算を示すというような意味で使われていたらしい。そこから、「見積もる」「評価する」といったニュアンスとなり、その過程で「皆と議論していた」ことから冒頭の意味につながっている。
語源のイメージから分かるように、感情的に言い争っているのではなく理性的に自分の意見を出し合っているようなニュアンスを持つ単語となるので、この例文を暗唱する際にもそのようなイメージと紐付けながら行うとよいと思う。
disputeとargueの違い
ここで動詞のdisputeと後の例文で出てくるargueのニュアンスの差異をまとめているので気になる方は参考にして欲しい。
once and for all
「きっぱりと」「完全に」等の意味を持つ表現。もともの形は、once for allだったらしいが、間にandが入ってこの表現に落ち着いているらしい。元の形であるonce for allの語源は諸説あるようだが、個人的に一番しっくりきたのが、one time for all people(すべての人に一度だけ)という意味。「もうこれ以上はない」「これで最後」というニュアンスから冒頭の意味につながっていると考えられる。
be ready to do…
「…する準備が出来ている」「…しようとしている」「いまにも…しそうだ」等の意味を持つ表現。直訳すれば、「…することの準備が出来ている」となり、文脈によって冒頭のような意味につながっていく。文法的・単語的にも難しい表現ではないが、この表現を知っていると英語を話す際に便利なので確実に覚えたい表現の一つおなる。
meet A halfway
「A(人)と妥協する」「A(人)に歩み寄る」等の意味を持つ表現。meet a deadline(締め切りに間に合わせる)で説明したように、meetは「接触する」というのが語源としての意味になるため、それを踏まえて直訳すれば「Aと中間で接触する」となる。これを意訳すれば冒頭の意味につながる。
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