DUO3.0例文解説メモ #099
DUO3.0例文の99本目です。
文法的には、he is to be blamedと言いたくなりますが。。。
in a sense
「ある意味では」という意味を持つ表現。この表現で使われている名詞senseは、色んな意味を持つ多義語となるが、語源は語根sen(行くこと)を持っており、「心が対象に行くこと」→「感じ取ること」というのが根本のイメージとなる。
日常会話でも頻出する単語だが、意味によって可算名詞と不可算名詞になるのでその点は注意。可算名詞の意味としては、感じ取るというイメージから「感覚」「認識力」「判断力」「意味(おそらく、感覚の中に意味を見出すので)」といった意味を持っている。日本語でも「センスがある」という表現をよく耳にするが、これは可算名詞の意味となる。例:She has a keen sense of art.(彼女はすばらしい芸術の感覚がある→芸術のセンスがある)。また、シックスセンス(第六感)という表現もよく聞く。
一方、不可算名詞の意味については「良識」「道理」といった意味になる。よく使うフレーズとして、common sense(良識)、make sense(道理を作る→分かる)がある。なお、make senseに関しては「意味を作る→理解する」と解説しているサイトや本もあるが敢えて別の表現とした。理由は「意味」という訳は可算名詞のものとなってしまうので、その理解だとmake a senseと英訳してしまう可能性があるため。
長々書いてしまったが、in a senseというのは冠詞aが付いているので可算名詞の意味となる。この例文の場合は、色んなことを総合すると責任所在は明確にはできないかもしれないけど、ある意味(in a sense)、彼に責任があるという内容になる。
A is to blame for…
「Aは…の責任がある」という意味の表現。この表現で使われている動詞blameは「非難する」「責める」等の意味を持っており、<A is to blame for…>という形で「Aは…に対して責める」といった直訳となる。文法的には「Aは責められる」立場にあるので、<A is to be blamed for…>の青字部分が省略された形として覚えてしまうのが良いと思う。なお、longmanには、日常会話ではsomething is someone’s faultを使うとの説明もある。
補足
文法的には「責められる」となるので、受動態部分が省略された形と簡単に説明したがもう少し補足をしておく。結論から言ってしまうと2つの解釈があり、①慣用的にbeが省略されてhe is to blameになった、②blameには名詞の意味もあるので名詞としてhe is to blameを使っているが考えられる。
disaster
「災害」「大失敗」等の意味を持つ名詞。語源は、dis(離れる)+aster(星)→「星が離れる」ということ。占星術では、幸運の星に見放されることから「不吉の前兆」といったニュアンスとなり、そこから冒頭の意味につながっている。
なお、asterが星を意味するのは、*(アスタリスク)が星型をしていることから紐付けできると思う。なお、同義語として前の例文で出てきたcatastrophe(大災害)があり、災害規模としてはそちらの方が上のニュアンスとなる(説明はリンク先を参照)。
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