DUO3.0例文解説メモ #465
DUO3.0例文の465本目です。
accident、incidentの違いも把握しておきたいですね。
the day before yesterday
「一昨日」という意味の表現。分解して考えれば、the day(その日)+before yesterday(昨日の前)→「昨日の前の日」となり冒頭の意味につながっている。よく出てくる表現になるので例文暗唱を通じてフレーズ的に覚えてしまうのがよいと思う。類似表現として、the day after tomorrow(明後日)というのもあるので、併せて覚えておくとよい。
witness
「目撃する」「(法廷で)証言する」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、wit(見る)+ness(抽象名詞語尾)→「見ること」となり、何かを目撃して得た知識を然るべき場所で証言するという意味合いに派生して冒頭の意味につながっている。
名詞の意味として「目撃者」「証人」「立会人」等の意味も持っているが、「目撃して得た知識を証言する」というセンスからどれも理解できる意味だと思う。接尾辞-ness(抽象名詞)が付いているので、もともとは名詞だったが、それが動詞の意味も持つようになった単語となる。
なお、前の例文で出てきたwisdom(知恵)も同じ語根wis(見る)を持つ単語となるので、そちらの内容も読み返してもらえると単語のつながりが強化されると思う。
weird
「変な」「奇妙な」等の意味を持つ形容詞。語源は、universe(宇宙)やdiversity(多様性)と同じく語根wer(回転)を持つ単語で、状況が回転する(*)といったニュアンスから、もともとは「運命」「宿命」等の意味を持っていた名詞となる。後に、シェークスピアが自身の作品であるマクベスの中でweird sisters(運命を操る3人の魔女)という表現を用いたことから、weird=「不可思議な」「超常的な」といったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
そのため、魔女が魔法を使う様と紐付けて同単語を覚えるのも手段の一つだと思う(たまたま、魔女witchも同じようにwから始まる単語となるので)。なお、longmanにはインフォーマルな単語と説明されており、海外ドラマでよく耳にする印象があるのでドラマ好きな人は自然と覚えられる単語になると思う。
(*)この辺りのニュアンスは前の例文で出てきた句動詞turn outの説明も参考になると思うので、気になる方は読み返して頂ければと思う。【便宜上の理解】語根wer(回転、向きを変える)を持っているので、変な方向へ向きを変えてどこかへ行ってしまうというようなイメージで冒頭の意味につなげてもよいと思う。
incident
「出来事」「事件」等の意味を持つ名詞(形容詞の意味もある)。語源は、in(上に)+cid(落ちる)+ent(現在分詞語尾)→「(自分の)上に何かが落ちてくること」となり冒頭の意味につながっている。通常、接頭辞in-は「~の中に」という意味で使われることが多いがここではonの意味となっている。
また、longmanには、incidentは報道やフォーマルな文章で主に使われ、日常的にはsomething happenedという表現をするとの説明がされている。
accident、incidentの違い
incidentと似たような意味と語源を持つ単語にaccident(出来事、事故)があるのでニュアンスの差についてここでまとめておく。accidentの語源は、ac(~の方へ)+cid(落ちる)+ent(現在分詞語尾)→「(自分の)方に何かが落ちてくること」となり、前述の意味につながっている。それぞれの使い分けを簡単にまとめると下記表の通りとなる。(内容は下記動画を参照)
- incident:(不快、もしくは稀なこと), accident: (良いこと、悪いこと両方に使えるが特に悪い意味で使われる)
- incident: by chance or on purpose(偶然、もしくは意図的), accident: only on by chance(偶然のみ)
- incident はaccident を含む, incident はaccidentを含まない(上記の1、2から分かること)→全てのaccidentはincidentと言えるが、全てのincidentはaccidentとは言えない
- 安全管理においては上記とは少し異なる明確な定義がある。
残念ながら、incidentとaccidentはほぼ同じ語源イメージを持っており、語源に紐付けた説明(こじ付け?)はちょっと出来ない印象なので、ここでは他での使用例をベースに紐付けすることにする(覚える際、想像を広げる際の参考にして頂ければと思う)。とはいえ、1と2が分かれば3は説明不要。4は少し専門的な話となるので、ここでは1と2のニュアンスに特化した補足説明をする。
- accidentについて:「偶然」という意味合いでしか使われないことは、car accident(車の事故)やby accident(偶然に)といった表現から紐付ければよいと思う。少し補足すると、car accidentは意図して起こしたものではなく偶然起きてしまった事故となるため、car incidentとは呼ばないということ。また、良い意味でのaccidentの例は思いつかなかったが、longmanの例文に次のような一文があったので参考として引用する。My third pregnancy was an accident.(3度目の妊娠は思いがけない事だった)。
- incidentについて:身近な例をあまり思いつかなかったので、適当にGoogleで検索してみたところ、ロズウェル事件(Roswell Incident)、List of terrorist incidents in 2019が引っかかった。前者はUFOが米軍によって回収されたとして有名になった事件のことで、unusual(珍しい)かつby chance(偶然)起きた事件となる。後者のテロ事件はon purpose(意図的)かつunpleasant(好ましくない)な事件となる。
wilderness
「未開地」「荒れ地」等の意味を持つ名詞。語源は、wild(野生の)+ness(抽象名詞語尾)→「野生である」ということ。ここから、野生の土地(wild land)を指すようになり冒頭の意味につながっている。前の例文で出てきたwildlife(野生生物)の説明も読み返して頂けると単語のつながりが強化されると思う。
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