DUO3.0例文解説メモ #486
DUO3.0例文の486本目です。
familiarという単語はIt sounds familiar(聞き覚えがある)、You look familiar(あなたに見覚えがある)といった使い方もできます。フレーズ的に覚えておくと便利な表現ですね。
tribe
「部族」という意味を持つ名詞。語源は、triangle(三角形)、trilingual(三カ国語を話せる人)で使われている語根tri(数字の3)を持ち、もともとは「ローマ時代の3部族」という意味で使われていたことから冒頭の意味につながっている。
tribute(贈り物)について
attribute、distributeで説明した語根tribute(割り当てる)は、上述したtribe(部族)に由来している。これは、当時ローマを統治していた3部族(tribe)に貢物や贈り物を割り当てていたため。また、名詞tribute(贈り物)という単語も存在しているが、これは3部族(tribe)に割り当てた「贈り物」ということ。これらの関係をマインドマップ風にまとめると下図のようなイメージとなる。また、attribute、distributeのそれぞれの詳細については必要に応じてリンク先の内容を読み返して頂ければと思う。
ancestor
「祖先」「(生物の)原種」「(機械などの)原型」などの意味を持つ名詞。語源は、ant(前に)+ces(進む)+or(~する人・モノ)→「時間的・順序的に先行するもの」となり冒頭の意味につながっている。
worship
「崇拝」「礼拝」などの意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、worth(価値がある)+ship(形作るもの)→「価値がある状態を形作る」ということ。ここから、名誉、品位といったニュアンスの意味を経て最終的に冒頭の意味につながっている。あまり日常会話で出てくるような単語ではないので例文暗唱を通じて丸暗記してしまえばよいと思う。
非制限用法のwhich
非制限用法の詳細説明は#011や#379でしているので理解があやふやな方は読み返して頂ければと思う。ここでは詳細説明は割愛するが、下記特徴があるのを理解できれば良いと思う。
- ①非制限用法は追加情報となるのでコンマ以降の情報はなくても文章は成立する。この例文の場合、The tribe worships its ancestors and speaks its own language.(その部族は祖先を崇拝し、独自の言語を話す)で文章としては成立しており、languageに関する情報を非制限用法で補足しているということ。
- ②DUOの音声を聞くとコンマのところでポーズが入っているので音声からも非制限用法というのが理解できる。
- ③コンマをなくして制限用法のwhichとした場合、独自の言語がいくつかあり、その中で私たちに馴染みのないものを限定しているということになりうる。逆に言えば、非制限用法を使えば独自の言語は1つしかいないということ示唆している。
be familiar to A
「A(人)にとって馴染みのある」という意味の表現。この表現で使われているfamiliarは「なじみの」「厚かましい」等の意味を持つ形容詞で(名詞の意味もある)、語源は、family(家族)に由来し「家族のような関係」ということ。ここから、前述した「なじみの」「厚かましい」といった意味につながっている。
そのため、be familiar to Aという形で「馴染みがある状態はA(人)に向かっている」となり冒頭の意味につながっている。なお、前の例文で前置詞with(つながり)を使ったbe familiar with A(Aについて知っている)という表現が出てきているので忘れてしまった方は読み返して頂けるとつながりが強化されると思う。
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