DUO3.0例文解説メモ #270
DUO3.0例文の270本目です。
integrate A into B
「AをBに組み入れる」「AをBに統合する」等の意味を持つ表現。この表現で使われている動詞integrateは「統合する」「積分する」といった意味を持っており、語源は、in(反対)+teg(触れる)+ate(~する)→「触れられないものにする」ということ。
ここから「完全なものにする」というニュアンスとなり、①複数あるモノをまとめて一つの完全なモノにする→「統合する」、②隅から隅まで全部足し合わせる→「積分する」といった具合に前述の意味につながっている。語源から覚える場合は、in(中に)とin(反対)を混同しないよう注意する必要がある。
また、身近な例から覚える場合は、整数をinteger(完全な数。プログラミングで整数型をintと言うがintegerの略)といい、集積回路をIC(integrated circuit)という。ICは複数の回路素子を一つのチップ上に集積・統合したものというので、これらの例からinteg(完全)というイメージを持っておくのもよいと思う。そうすることで、後の例文に出てくるintegrity(高潔)を紐付けるのが楽になる。
ちょっと脱線してしまったが、この例文では①の意味で使われており、integrate A into Bという形で「AをまとめてBに統合する」ということ。Aは多岐にわたる機能、Bはスゴイ機器となる。また、形を変えるということから前置詞into(変化)を使っている点も意識しながら例文暗唱するとよいと思う。
gadget
「小さくて便利な機器」という意味の名詞。語源は、航海用語で「機械を停止するもの、もしくは道具」といった程度の情報しか分からなかったが、末尾の-etは指小辞を意味する接尾辞となる。
なお、deviceとの使い分けはこのサイトでネイティブ視点で説明されているので読んでみると参考になると思う。また、gadgetのイメージ自体はGoogle画像検索を使えば「小さくて便利な機器」という感覚は掴めると思う。
catch on
「流行する」「はやる」「理解する」「悟る」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、catch(動いているものを捕まえる)+on(接触)→「捕まえて接触する」ということ。
ここから、①人々の心を捕まえて接触する→「流行する」「はやる」、②何かを捕まえて脳内に接触する→「理解する」「悟る」といった具合に冒頭の意味につながっている。なお、この例文では①の意味で使われており、進行形にすることで「そうなり始めている」ことを表している。
from coast to coast
「全米で」「アメリカ中で」等の意味を持つ表現。主にアメリカで用いられる表現で「太平洋岸から大西洋岸まで」というニュアンスから冒頭の意味につながっている。下図を見れば冒頭の意味は一目瞭然だと思う。なお、coast(海岸)は前の例文で説明したように陸側からみた海岸という意味になる(shoreは海側から見た海岸)。
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