DUO3.0例文解説メモ #510
DUO3.0例文の510本目です。
amongとbetweenの違いも把握しておきたいところですね。
utterly
「まったく」「完全に」等の意味を持つ副詞。語源は、ut(外に:OUT)+er(比較級)+ly(副詞語尾)→「より外に」ということ(outerを副詞化したようなイメージ)。ここから、範囲や想定を超えてといったニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。
ちなみに、動詞utterは「言葉を口に出す」「声や音を発する」等の意味を持っているが、これも同語源でouter(外側の)というイメージから連想できると思う。
out of place
「その場にそぐわない」「正しい場所にいなくて」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、out(外)+of(分離)+place(場所)→「(あるべき)場所から離れて外に」となり冒頭の意味につながっている。
類似表現として、out of control(制御不能)、out of order(故障中)、out of work(失業中)といった表現が前の例文で出てきているので、それらも読み返しておくとつながりや感覚が強化されると思う。
among
「~の間で」「~の中に」等の意味を持つ前置詞。語源は、古英語のgemong(人混み)に由来しており、ge(一緒に)+mong(入り混じる)→「一緒に入り混じる」ということ。
ここから、on demonge(人混みの中に)というフレーズで使われ始め、最終的にonがaに、deが脱落しamongという単語となっている。そのため「個々を意識しない大勢の中に」といったニュアンスで捉えておくとよいと思う。
なお、longmanには、amongは三つ以上のもの(人)に対して使われ、二つのもの(人)に対しては使われないとの説明されているが、これは前述のイメージから直感的に理解できる内容になると思う。
betweenとの違いは、上述のamongのリンク先で確認してもらえばと思う。
sophisticated
「(人や言動などが)洗練された」「(機械や技術などが)高度な」「(システム・方法などが)複雑な」「見識のある」等の意味を持つ形容詞。
語源は、sophist(詭弁家)という名詞に由来しており、①議論を複雑にして正しくない結論へ誘導する→「(システム・方法などが)複雑な」、②知識・知性に長けた→「(人や言動などが)洗練された」「(機械や技術などが)高度な」「見識のある」といった具合に冒頭の意味につながっている。
語源からはネガティブな印象も受ける単語となるが、実際にはポジティブな意味合いで使われることがほとんどだと思う。なお、sophist(詭弁家)という名詞は、前の例文でも出てきたphilosophy(哲学)で使われていた語根sophy(知)を持つ単語となるので忘れてしまっている人は説明を読み返してもらえると語源と単語のつながりが強化されると思う。
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