DUO3.0例文解説メモ #268

DUO3.0例文の268本目です。

although…
「…だけれども」「…ではあるが」等の意味を持つ接続詞。基本的な単語なので知らない人はいないと思う。似た表現にthough, even thoughがあるが、下記動画に使い分けが説明されているので興味のある人は視聴してみるとよいと思う。
though, although, even thoughについて内容を抜粋すれば下記内容となる。
- thoughはalthoughよりもインフォーマルな表現
- even thoughはthoughやalthoughよりも強調を示してる
- thoughは文末に使えるがかなりインフォーマルな表現になる
- althoughは文末には使えない
still
「まだ」「いまだに」等の意味を持つ副詞(他品詞の意味もある)。前の例文で既に説明しているように、語根st(立つ)が入っていることから「じっとしている」という意味。そこから「あることが予想以上に続いている」というニュアンスになり冒頭の意味につながっている。
plenty of…
「たくさんの…」という意味の表現。この表現で使われているplentyは「大量」「沢山」等の意味を持つ名詞で、語源は、語根ple(満たす)を持っており「豊富な」「十分な」といったニュアンスの単語となり前述の意味につながっている。そのため、plenty of…という形で「たくさんの…」という意味になる。
room
「部屋」「余地」「スペース」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。個人的には「空間」というのがコアのイメージだと思っている。同単語は、可算名詞で「部屋」という意味で広く知られているが、数が数えられるはっきりとした外観や境界を持った空間と考えれば納得がいく。
さらに「まだ余地がある」「まだ可能性がある」といった比喩的な「空間」にも意味が派生する。この例文で使われているのは、比喩的な「空間」となり、はっきりとした外観や境界を持っていないため不可算名詞となる。
invention
「発明」「でっちあげ」等の意味を持つ名詞。語源は、in(中に)+ven(来る)+tion(名詞語尾)→「中に来る」ということ。おそらくだが、アイデアや考えが頭の中に来て浮かぶといったニュアンスから冒頭の意味につながっているのだと思う。
inventionというと「発明」という訳を最初に思い浮かべると思うが、嘘の話を作るといった意味合いもあり「でっちあげ」という意味につながっている。
be superior to…
「…より優れている」という意味の表現。この表現で使われているsuperiorは「上位の」「優れた」等の意味を持つ形容詞、語源はラテン語superus(高い)の比較級(末尾が-or)が形容詞化した単語となっている。
意味としては、何かより上→何かより優れるという構図から前述した「上位の」「優れた」という意味につながっている。前の例文で出てきたbe inferior to…(…より劣っている)と反対の関係にある。そして、superiorもラテン語から来た形容詞となるため、比較文ではthanではなくtoを使う。
conventional
「従来の」「平凡な」等の意味を持つ形容詞。日本でも会議や展示会を開催する建屋を「コンベンションセンター」「コンベンションホール」と呼ぶので、名詞形であるconventionという単語は耳にしたことがある人も多いと思う。ここでは、便宜上、名詞形であるconventionで説明を進める。
conventionは「大会」「協定」「慣習」「しきたり」等の意味を持っており、語源は、con(一緒に)+ven(来る)+tion(名詞語尾)→「一緒に集まる」ということ。ここから、①一緒に集まってやること→「会議」「大会」、②一緒に集まった結果できるもの→「慣習」「しきたり」「協定」といった意味に派生している。
本題に戻り、この例文で使われている形容詞conventionalは「慣習の」→「従来型の」「平凡な」といった流れで冒頭の意味につながっている。
equipment
「(ある目的に必要な)設備」「装備」「機器」「技能」等の意味を持つ不可算名詞。「設備」や「装備」という意味であれば可算名詞と捉えてしまいがちなので要注意。語源は、equip(装備する)+ment(名詞語尾)→「装備するもの」となり冒頭の意味につながっている。
少し補足をすると、DUOの例文には出てこないが動詞equipは船の準備をするということに由来している単語となる。そのため、どこかの地に向けて必要なものを積み込むというところから「ある目的に必要な」「装備するもの」といったニュアンスが感じられると思う。
in every respect
「あらゆる点で」「全ての点で」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、in(範囲)+every(あらゆる)+respect(点)→「あらゆる点の範囲で」ということ。比喩的な表現になるが「物事が点で構成されており、そのいかなる点をとっても」といったニュアンスから冒頭の意味につながっている。
なお、この表現で使われているrespectは、前の例文で説明したようにre(再び)+pect(見る)→「再び見る」ということ。これがなぜ「点」という意味につながるかは下図を見てもらえれば分かると思うが、「何かを再び見る」→「関心・注目」→「関心や注目を向ける点」ということ。また、every(あらゆる)の考え方についてはリンク先で説明しているので気になる方は読み返して頂きたい。
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