DUO3.0例文解説メモ #464
DUO3.0例文の464本目です。
文法的にはattempting(現在分詞)で後置修飾した形になってますね。
全体
He caught sight of…(彼は…を見かけた)という文構造。…の部分が長いので構造が捉えにくいかもしれないが、ここにはa thief attempting to break into the house(その家に押し入ろうとしている泥棒)が入り、attempting…以下の部分がa thief(泥棒)を現在分詞で後置修飾した形となっている。
感覚的な捉え方としては、He caught sight of a thiefまでで「彼は泥棒を目にした」ということが理解でき、それに躍動感を表す-ing形としてattempting to break into the house(その家に押し入ろうとしている)が続くことで、全体を通して「その家に押し入ろうとしている泥棒を見かけた」ということが理解できる。
こういった感覚的な捉え方ができるようになると、リスニングやスピーキングが非常に楽になる。この辺りの話は大西先生の本に分かりやすく説明されているので一読をお勧めする。
catch sight of…
「…をちらりと見る」「…を見かける」等の意味を持つ表現。catchはキャッチボールから想像できるように「動いているものを捕まえる」というのがコアのイメージとなる。また、sightは「視界」「見えること」といった意味を持っているので、catch sight of…という形で「…という見えることをキャッチする」となり、意訳すれば冒頭の意味となる。目の前の状況は刻々と変化していくので、変化するその一瞬をキャッチするという感覚で理解できればよいと思う。
thief
「泥棒」という意味の名詞。語源は、調べた限り不明で覚えるのに役立つ内容ではなかったので説明は割愛。基本的に「泥棒」という意味しか持たない単語となるので例文暗唱を通じてこの意味で覚えてしまうのがよいと思う。
attempt to do…
「…しようとする」「…しようと試みる」等の意味を持つ表現。この表現で使われている動詞attemptの語源は、at(~の方へ)+tempt(試みる)→「~の方へ試みる」ということ。そのため、向かっていく方向を表すto不定詞と相性が良く、attempt to do…という形で「…するという方向へ試みる」となり、意訳すれば冒頭の意味につながる。
なお、前の例文に出てきたtemptation(誘惑)も同じ語根tempt(試みる)を持つ単語となるので、忘れてしまった人は読み返しておくと単語同士のつながりが強化されると思う。
break into…
「(泥棒が)押し入る」「(新しいことに)参入する」「突然…し始める」等の意味を持つ句動詞。分解して考えれば、break(壊す)+into(内部に入り込む)→「壊して…の中に入り込む」ということ。
ここから、①壊して内部に入り込む→「押し入る」、②現状を壊して新しい世界に入り込む→「(新しいことに)参入する」、③現状を壊して…という状態に入り込む→「突然…し始める」といった具合に冒頭の意味につながっていく。なお、この例文では①の意味で使われている。
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