DUO3.0例文解説メモ #536
DUO3.0例文の536本目です。
動名詞で始まる文章ですね。
全体
Living here all by myself(自分一人でここで生きていくこと)がこの文章の主語となっている。文法的には、動名詞ではなく、to不定詞の形(To live here…)で表すことも可能となる。ただ、両者の根本的な違いは、to不定詞は漠然とした状況を表すのに対して(動詞の原形が使われるため)、動名詞は躍動感(動詞の進行形が使われるため)があるという点。
この例文の場合は「拷問だと感じてすすり泣いている」という文脈になっているので、自分一人で生きていくという状況を鮮明に想像していることから、動名詞の方が適切な表現ということになる。なお、to不定詞と動名詞の感覚的な違いについては大西先生の本を一読することをお勧めする。
all by myself
「一人きりで」という意味の表現。分解して考えれば、all(全て)+by(傍で)+myself(私自身で)→「全て私自身の傍で」ということ。ここから、だれにも頼らずに自分一人でというニュアンスとなり、冒頭の意味につながっている。なお、ここでのallはby myselfを強調する役割を持っている。
torture
「拷問」「(精神的・肉体的な)苦痛」等の意味を持つ名詞(動詞の意味もある)。語源は、tor(捻る)+ure(名詞語尾)→「捻る」ということ。ここから、人を捻る(苦痛を与える)というようなニュアンスとなり、冒頭の意味につながってる。
なお、同じ語根tor(捻る)を持つ単語としては、少し専門用語となってしまうが、distortion(ひずみ)という単語があり、語源に分解すれば、dis(強意)+tor(捻る)+tion(名詞語尾)→「完全に捻る」ということ。あまり日常的に使われる単語ではないため、例文暗唱を通じて同単語を覚えておくのがよいと思う。
sob
「すすり泣く」「泣きじゃくりながら言う」等の意味を持つ動詞(名詞の意味もある)。語源は、低地ドイツ語に由来しているようだが、覚えても有用な語源ではない印象なので説明は割愛する。例文暗唱を通じて同単語を覚えてしまうのがよいと思う。
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