DUO3.0例文解説メモ #036
DUO3.0例文の36本目です。
コロナで普及したリモートという単語が出てきます。
remoteも語源からアプローチすると意外な意味を持っていたりします。実際に会話で使う中で色んな意味を覚えていくのが理想的ですが、なかなか難しいと思いますので語源からアプローチするというのは理に適っていると個人的には思っています。
power plant
「発電所」という意味の表現。plantには名詞で「植物」という意味があるが(動詞では植えるという意味もある)、植える→育てる→「何かを収穫する」という部分が「何かを作り出す」という風に発展し、工場という意味も持つようになっている。
工場と言えば、factoryを思い浮かべる人もいると思うが、一般的な日本語でいう工場(自動車工場、何かの製造工場等)はfactoryが使われるのに対し、plantはもう少し規模の大きいものや、原料加工する場所(発電所、石油プラント等)に使われる。
この例文では、theをつけて特定しているので、この例文の前にある文章で出てきたpower plant、もしくは、この文章の話し手・聞き手が思い浮かべるpower plantが一意に決まる状況となる。
supply A with B
「AにBを供給する」という意味の表現。この表現で使われている動詞supplyは「供給する」「与える」等の意味を持っており、語源は、sup(下から上に)+ply(満たす)→「下から上に満たす」ということ。
ホースのようなものを介してタンクに下から水を供給していき、その水面レベルが徐々に上がっていく様子をイメージすると良いと思う。貯まった水が徐々に使われていけば水面が下がってくるので継続的に供給してやる必要があることから「必要なものを供給し続ける」といったニュアンスを持つ単語となる。
なお、longmanには、to provide people with something that they need or want, especially regularly over a long period of time(長期間定期的に欲しているものを供給すること)という説明がされている。
この例文の「電気」は生活する上に欠かせないものとなるのでニュアンス的にもsupplyがしっくりくると思う。なお、スペルは同じだが語根ply(折る)とは別語源となるので要注意。
remote
「人里離れた」「遠方の」「(時間的に)遠い」「(可能性が)僅かな」等の意味を持つ形容詞。語源は、re(後ろ)+mote(押し出す)→「後ろへ押し出す」ということ。ここから、「分離して遠くに置く」というようなニュアンスとなり冒頭の意味につながっている。「(可能性が)僅かな」という意味も「遠くにある」というニュアンスから感じ取れると思う。
county
「群」「行政区」等の意味を持つ名詞。state(州)の下位の行政区間となっており、下図のように州の中にたくさん存在する。
electricity
「電気」「電力」「胸の高まり」等の意味を持つ名詞。語源は、electric(電気の)+ity(名詞語尾)→「電気に関すること」となり、冒頭の意味につながっている。ちなみに「胸の高まり」は電気がビビッと流れる感覚ということ。なお、electric(電気の)の語源をさらに遡れば、ギリシャ語のelektron(琥珀)に由来し、琥珀をこすると静電気が生まれたことから「電気の」という意味につながっている。ちなみに電子は英語でelectronという。
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