DUO3.0例文解説メモ #184
DUO3.0例文の184本目です。
man of vision(先見の明を持った人)を理解するには、ofのコアイメージである「分離」から「際立った性質を抽出する」というニュアンスへの派生がカギになります。
self-made
「自力で出世した」「たたき上げの」等の意味を持つ形容詞。ハイフンでつなげることで全体を形容詞扱いにした複合形容詞となる。詳細についてはup-to-date(最新の)で説明しているので忘れてしまった方は読み返してもらえると理解できると思う。
なお、この単語の場合は、self(自身で)+made(物事を為した)→「自力で物事を為しとげた」となり冒頭の意味につながっている。
put
「置く」という意味を持つ動詞だが、「言う」「表現する」といった意味もある。この場合「自分の考えを言葉にして置く」という理解でよいと思う。putは基本単語の一つとなり色々な意味を持つ動詞となるが、詳細は大西先生の本に分かりやすく書かれているので気になる方は一読をお勧めする。
man of vision
「先見の明を持った人」という意味の表現。manというのが人を表し(ここでも説明してるようにフェミニズムの影響で今は問題のある表現かもしれないが)、visionが「見ること」→「洞察力、先見の明」という意味を持つ。この表現で一番引っかかるのはofの使い方だと思う。ofは「分離」という基本的なイメージから色んな意味に派生しているが、A of B(BのA)という機械的な訳をすればある程度意味が取れてしまう。
man of visionもこれに沿って「先見の明の人」→「先見の明のある人」という風に想像しても良いが、個人的にはちょっとしっくりこない。やはり、このofの使い方をしっかりと把握した方が良いと思う。詳細な説明は大西先生の本やすずきひろし先生の本を参照して欲しいが、ここでのA of Bは、Aの持っている色々な性質の内、「際立った性質を抽出する」という働きを持っている。そのため、man of visionで、vision(洞察力、先見の明)を持っている人という意味。
同じような表現にa man of great strength(怪力の男), a girl of great beauty (超美人の女の子)等がある。前置詞の持つ主要なイメージはリンク先にマインドマップ風にまとめているので参考にして欲しい。
make good
「成功する」「成し遂げる」等の意味を持つ表現。分解して考えれば、make(作る)+good(良い)→「良い結果を作る」となり冒頭の意味につながっている。
in the end
「ついに」「最終的に」等の意味を持つ表現。前置詞in(範囲)を使うことで、長い期間かけて色々あったが最終的にはというニュアンスになる。なお、inの代わりにat(点)を使って、at the endにすると「長い時間かけて」というニュアンスはなくなり、単純に「最後に」という意味になる。
この例文は、最初は苦労したが最終的には成功するというニュアンスを持っているので、in the endがしっくりくる。
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